韓国メディア『ハンギョレ』に悠長な記事が出ています。
「韓国、昨年日本を抜いて中国の4番目の貿易相手国に」というタイトルで、2022年に韓国が日本を抜いて輸出金額(中国から見ると輸入金額)で「中国の貿易相手国」として第4位になった」という内容です。
記事から一部を引用してみます。
(前略)
31日、中国経済媒体『第一財経』の報道を見ると、昨年中国の輸出入相手国のうち、韓国は輸出入規模3,622億ドルで4位、日本は3,574億ドルで5位を占めた。前年度には日本が4位、韓国が5位だった。
昨年、中国の貿易相手国1・2・3位は、それぞれASEANと欧州連合、アメリカ合衆国だった。ASEANは東南アジア諸国の集まりであり、欧州連合は欧州諸国の集まりなので、両者を除けば事実上、合衆国と韓国、日本が中国貿易相手1・2・3位と見られる。
(後略)
対中国貿易の輸出金額で2022年には日本を抜いて韓国が4位に上がった――と「日本を抜いて誇らしい」ご様子ですが、そんなことを言ってる場合ではありません。
もう何度だっていいますが……韓国は中国との貿易で大もうけしてきたので、中国への輸出金額が拡大することに意味があったのです。しかし、2022年は対中国貿易でわずか12.5億ドルしかもうからなくなっています。
何度も貼って恐縮ですが、上掲のとおり、「貿易でのもうけ」を示す貿易収支(輸出 – 輸入)の金額は、直近の6年間で「2018年:556億ドル」から「2022年:12.5億ドル」まで、97.8%も蒸発しました。
対中国の輸出金額が日本を抜いたからなんだというのでしょうか。韓国を成立させている貿易収支が激減しているというのにいったいなんの意味があるのでしょう。
世にもあほらしい物言いです。
これまでカッパいでこれた市場でもうけられなくなるのです。他の市場でお金を稼がないといけない――という現実をどう考えているのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)