中国の電気自動車メーカー『BYD』がいよいよ本格的に韓国市場攻略を開始するのではないか――という観測が出ており、韓国メディアが戦々恐々という記事を出しています。
『EV Lounge』では「国内で迷彩シールを貼ったBYDのSealが目撃された、韓国発売も近い」と報じています(以下)。
⇒参照・引用元:『EV Lounge』「中전기차 ‘비야디 씰’ 국내서 포착… 韓 출시 초읽기」/スクリーンショット
↑中国『BYD』の電気自動車SEAL。日本でも販売されています。
例えば以下の記事などでもご紹介したとおり、電気バスなど商用車ではすでに韓国市場は中国メーカーに蚕食されています。
「中国の電気バス」韓国でバカ売れ。市場シェアが54%を達成!
韓国は「電気自動車強国」と誇っていますが、足元が危ないです。中国産の電気自動車の猛攻を受けているのです。特に「電気バス」の分野で韓国市場は蚕食されています。以下の中国産電気バスの販売台数と市場シェアの推移をご覧ください。⇒データ出典:国土交...
今回は、本格的に乗用車での勝負になるわけで、韓国も戦々恐々というわけです。そもそも韓国は「電気自動車強国」と誇っているものの、韓国内で内需がしっかりしているわけではないのです。
2024年01~06月累計で電気自動車(BEV)がどのくらい売れたのかのTop10を見ると以下のようになります。
『現代自動車』『起亜自動車』の電気自動車が世界で売れている、電気自動車強国なんて誇っていますが、韓国内で一番売れているのは実は『Tesla(テスラ)』車なのです。
なにせ安値の叩き合いになると中国メーカーには絶対に勝てません。
『EV Loiunge』記事内で、『大林大学』未来自動車学科のキム・ピルス教授は「『BYD』が同クラスの他社の電気自動車に比べて500万ウォン以上安いモデルを投入すれば、韓国の電気自動車市場に大きな変化をもたらすだろう」と懸念を表明しています。
中国『BYD』が韓国市場を狙っているのは確かですので、どういう結果になるのかを見守りたいところです。
(吉田ハンチング@dcp)