2024年、韓国の景気はどん底でしたが、2025年の景気はさらに悪くなる――という予測が出ました。
2025年01月22日、『小商工人連合会』が「2025年度小商工人新年経営実態調査結果」を公表したのですが、これが期待の持てる内容ではありません。
⇒参照・引用元:『小商工人連合会』「2025年度小商工人新年経営実態調査結果」
この調査は、2025年を迎え、小商工人の経営状況や必要な政策を把握するため、01月15~19日の5日間にわたり、飲食・宿泊業、卸・小売業、個人サービス業などに従事する全国の小商工人1,024名を対象にオンラインアンケートで実施されました。
まず2024年の業績については以下のように回答しています。
非常に悪い:38.6%
やや悪い:30.6%⇒全体の69.2%が「業績が悪い」と回答
なぜ2024年の業績が悪かったのかについては、以下です。
景気悪化による消費心理の冷え込み:81.9%
負債増加と金利上昇による金融費用の負担:39.3%
高インフレによる原材料費の値上がり:37.9%
実に「81.9%」が「景気悪化による消費心理の冷え込み」を業績が悪かった理由としました。
なぜか日本ではあまり報じられませんが、韓国は景気が悪いのです。2024年がどん底景気だったことを証明する回答といえるでしょうい。どのくらい利益が出ているのかについては以下のようになっています。
2024年の月平均営業利益
0~100万ウォン:23.6%
100~200万ウォン:21.4%
200~300万ウォン:19.5%⇒全体の64.5%が月300万ウォン以下
ざっくり1/10で計算すると、月平均利益が10万円以下が全体の約24%だというのです。これでちゃんと食べていけているのでしょうか。
注目なのは2025年の景気予測です。以下のように集計されています。
2025年の経営見通し
「やや悪化する」:36.8%
「非常に悪化する」:29.2%⇒全体の66.0%が否定的な見通し
「非常に悪化する」が全体の約3割。小商工人の皆さんは2025年を否定的に見ていらっしゃいます。
面白いのは「必要な政策」についての回答です。
小商工人支援のための補正予算
「非常に必要」:81.6%
「やや必要」:10.7%⇒全体の92.3%が必要
小商工人支援のための補正予算が「非常に必要」が約82%もあります。もともと韓国は「補助金をよこせ」という国ではありますが、「支援してくれ!」がこれほど高率になるのは、よほど困っているということでしょう。
――というわけで、韓国の景気には皆さんあまり期待していないようです。
(吉田ハンチング@dcp)