投資関連の言葉は英単語をそのまま片仮名表記にして使っているものが多いですね。しかも、あまり学校で習わなかったような単語が多いものですから、株式投資を始めようとして本を読んでも、まず「この片仮名の意味は何なの?」とそこで嫌になってしまいますね。
よく使われる言葉に「Volatility(ボラティリティー)」があります。辞書を引くと「Volatility」は「揮発性」「変更度」という意味となっていますが、投信関連、およびその業界で「Volatility(ボラティリティー)」という単語を使う際には、「変動の度合い」「変動幅」といった意味です。
例えば「この銘柄のボラティリティーは大きい」と言えば、「この銘柄は価格の変動が大きい」という意味になります。逆に「ボラティリティーが小さい」と言う場合には「価格の変動が小さい」ことです。
株価の日々の変動を見ていると、ボラティリティーの大きな銘柄、小さな銘柄があることに気付きますね。
例えば「高値」「安値」に注目して、その日の株価が「高値 – 安値」でいくらぐらい動いているのかを計算してみると面白い結果となります。
例えば、佐藤ボイラー(バカ)が購入してまだ持っているイグニス(銘柄:3689)を見てみると、2016年1月21日から2017年1月27日までの「高値 -安値」の平均金額は「296.94円」です。これはボラティリティーの大きい株式銘柄でしょう。
川上塗料(銘柄:4616)を見てみると、2016年1月21日から2017年1月27日までの「高値 -安値」の平均金額は「8.16円」です。こちらはボラティリティーは小さい銘柄ですね。株価の変動を金額ではなく、株価に対する割合で計算するとより興味深い指標になります。この場合は、1日にどのくらいの割合株価に対して変動するかを知ることができます。
ボラティリティーの大小は、つまり価格変動の大小ですから、その株式銘柄のリスクを計算するときに大事なポイントとなります。ボラティリティーが極端に大きな銘柄では、何かあったときに損失額も大きなものになりますからね。
ボラティリティーは本当によく出てくる言葉ですのでぜひ覚えておいてください。
(高橋モータース@dcp)