割安株の見分け方 その10「ボリンジャーバンド」の使い方 その3

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ボリンジャーバンドは有効な指標(INDEX)の一つとして現在もトレーダーに使い続けられています。しかし、その使い方はボリンジャーさん自身が想定したものとは違っていることを前回の記事で紹介しました。今回はボリンジャーさん自身はどのような使い方を推奨しているか、の続きです。

ボリンジャーさん自身は、『ボリンジャーバンド入門 ― 相対性原理が解き明かすマーケットの仕組み』(原書名『Bollinger on Bollinger Bands』)の中では、ボリンジャーバンドが「ボラリティリティー・ブレイク」を捉えるのに有効である、という点を繰り返し強調しています。

ボラティリティー(volatility)」とは「価格変動の激しさ・揺れ」を指す言葉です。つまり、株価の変動が大きくなるところを捉え、それを絶好の投資機会とせよ、と述べているのです。

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これまでの記事で紹介しましたが、株価は、ボリンジャーさんのいう「スクイーズ」と「エクスパンジョン」を繰り返して推移します。ですから「スクイーズ」の部分を捉えることができれば、その後価格変動が大きくなる「エクスパンジョン」の部分で利益を取ることができる、と示唆しているわけです。

株価が上昇する「エクスパンジョン」であれば(そしてバンドウォークであれば)、「スクイーズ」の部分で買い、上昇したら「売り」。株価が下落する「エクスパンジョン」であれば、「スクイーズ」の部分で売り、下落したら「買い」、つまり「空売り」(ショート)を仕掛けるのです。こうすると「スクイーズ」後、上昇・下落どちらに転んででも利益を取ることができます。

このような、売買のタイミングを測るための「スクイーズ」状態を確認するために、ボリンジャーバンドは有効なINDEXである、とボリンジャーさんは述べています。しかし。そのためにはボリンジャーバンドだけではなく、他のINDEX(特に取引量を示すINDEX)との併用を薦めているのです。以降の記事ではボリンジャーさんが薦める「INDEXの併用」についてご紹介します。

(吉田ハンチング@dcp)

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