2023年08月15日は、日本人にとっては終戦の日ですが、韓国の皆さんにとっては「光復節」です。この日は大統領権限によって「特別赦免」（日本の恩赦に相当）特赦が行われるのが慣例です。
韓国では、光復節や年末（お正月）、大統領の退任時などには特赦が行われることになっています。
日本人からすれば「韓国はやたらに恩赦の多い国だなあ」なのですが、これには李氏朝鮮にまでさかのぼる伝統が影響を与えています。
大賢・古田博司先生がその著作の中で指摘していらっしゃいますが、、「やたらに捕まる人が多かった」（濫囚）、「やたらに刑罰に処せられる人が多かった」（濫刑）があった李氏朝鮮時代の「弊害」を今に受け継いでいるのです。
Money1では以下の記事でご紹介しましたが、もし未読でご興味があれば先記事をご参照ください。
「この恩赦で韓国は分断を深めることになるだろう」
それはともかく、今回の恩赦の名簿については、最大野党『共に民主党』の李在明（イ・ジェミョン）党首が文句をつけています。
以下に韓国メディア『毎日経済』の記事から一部を引いてみます。
『共に民主党』の李在明（イ・ジェミョン）代表は、14日、政府が光復節特別恩赦対象者を確定することと関連し、「大統領の恩赦は国民統合ではなく、むしろ国民を分断し、政争を誘発することになりそうだ」と批判した。
（中略）
尹錫悦（ユン・ソギョル）政府は、韓悳洙（ハン・ドクス）国務総理（首相に相当）主宰で閣議を開き、恩赦の権利を持つ尹大統領が定めた光復節特別恩赦名簿を審議・議決する。
これに先立ち、法務部は先月09日、赦免審査委員会を開き、李重根（イ・ジュングン）『富栄グループ』創業者、朴賛久（パク・チャング）『錦湖石油化学グループ』名誉会長、イ・ジャンハン宗近堂会長、金泰佑（キム・テウ）元ソウル市江西区庁長などを赦免名簿に含めた。
李在明（イ・ジェミョン）代表は「さらに懸念されるのは、日本が今月、福島原発汚染水の放出を強行するというのに、政府は依然として日本の味方をしているという事実だ」と言及した。
彼は「韓国民のほとんどが反対している。このような国民世論が怪談だというのか」とし、「正当な問題提起さえ政治攻撃に追い込むなら、日帝時代の独立運動をテロと規定した親日派的な考え方と変わらない」と非難した。
李在明（イ・ジェミョン）さんが、恩赦の名簿に載った人たちが気に入らず、「韓国に分断が起こる」と非難していますが、これは大笑いな言説です。
これらの人々は、文在寅政権が監獄に送った人たちだからです。
つまり、李在明（イ・ジェミョン）さんは、左派・進歩系の無茶苦茶によって罪に落ち、収監された人々が復権して出てくるのは困る――と言っているに過ぎません。
いかにも韓国らしい風景ですが、いったん罪に落とされ人でも、政権が「左巻き」から「右方向」に変わることで、その罪はなかったことになり、復権するのです。
分断のモトを作ったのは「あなたたち」
「韓国を分断する」が聞いて呆れます。
分断の元を作ったのは、自らです。監獄に送られた人たちが出てきて復讐の刃を研いだとしても、左派・進歩系の人士、文政権で甘い汁を刷った輩どもは甘んじて受けるべきです。
ひとり注目の人物を挙げるとするなら、金泰佑（キム・テウ）元ソウル市江西区庁長です。
この金泰佑（キム・テウ）さんは、文政権時代の青瓦台（大統領府）の「罪」を暴露したことによって、大法院で有罪判決となって監獄に送られてしまいました。
しかし、もし金泰佑（キム・テウ）さんが暴露しなければ、Money1でもご紹介したことのある「ブラックリスト事件」などは決して表には出ませんでした。
今回の恩赦名簿は、李在明（イ・ジェミョン）さんが、このような悲鳴を上げなければならないほどに、左派・進歩系にとっては困る内容なのです。
李在明は「親日のレッテルを貼って尹政府を壊したい」
さらに呆れるのは、福島処理水の件にかこつけて、尹錫悦（ユン・ソギョル）政府に「親日」のレッテルを貼り、国民からの非難を盛り上げようとしていることです。
福島処理水の放出に賛成している尹錫悦（ユン・ソギョル）政府は親日。親日政府だからこそ、恩赦の名簿もおかしなことになる。親日政府の作った恩赦名簿など間違っているという――奇妙な理屈です。
さらに、「福島処理水の放出には国民のほとんどが反対している。それが怪談だというのか」という発言は、まさに噴飯物です。
「怪談じゃねえか」とお答えするしかありません。
李明博（イ・ミョンバク）大統領時代に起こった「狂牛病騒動」は怪談ではなかったのでしょうか。
韓国の皆さんの多くは、反米・反日の毒が脳に回っており、科学的ではない怪談や左派・進歩系の世迷い言に容易に扇動されてしまうのです。
哀れですらありますが、自分たちで解毒するしかありません。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
