02月初週の株式市場の暴落(アメリカ発世界行き)について、現在もさまざまな仮説が唱えられています。有力なものの一つに「米国の債権利回りが急に上昇したので、株式を売ってこれまでの利益を確定し、資金をそちらに移す動きが大きくなった」というものです。
確かに一理あります。資金は常に大きな利益を生む方に動きますからね。しかし、上昇したといっても債権利回りはまだ十分なレベルにない、とする識者もいらっしゃいます。
例えば、Bloombergの記事では、クレディ・スイスの米国株チーフストラテジストであるジョナサン・ゴラブさんは、「自身が中立の金利と考える3.5%に10年債利回りは達していない」と指摘。
同氏は、たとえ10年債利回りが中立金利の3.5%に達したとしても、必ずしも株式売りにつながらないと見ている、とのこと。2017年は債権市場はサッパリでしたが、2018年は期待できると見る向きもあるのです。
(柏ケミカル@dcp)