↑ソウル龍山から大田市に移転した防衛事業庁。正式な新庁舎ができるまでの仮住まい中。
予算額が大きい防衛事業は儲けも大きい――というわけで、気を付けていないと海千山千な業者に騙されます。韓国のような詐欺が横行する国では特にそうです。
韓国メディア『毎日経済』が面白い記事を出しています。
300億ウォンを超える国防予算が投入された特殊車両を納品する業者が、フォトショップで原価を操作していた事実が警察の調査で明らかになった。
税関の輸入申告書や試験成績書をフォトショップで偽造するという簡単な手口を使っていたが、防衛事業庁はこれを適切に検証できず、見逃していた。
海外から輸入される防衛物資の部品価格を実質的に納品業者の良心に委ねる制度上の盲点を補完すべきだとの指摘が出ている。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「 [단독] “국방부 참 허술하구먼”…포토샵 ‘딸깍’해 10억 ‘꿀꺽’ 납품업체의 수법은」
Adobe『PhotoSop(フォトショップ)』を使って輸入申告書などを偽装していたのですが、チェックがなく、素通しだったのです。
手口というのが、以下のようなものです。
(前略)
A社は2009年から2016年まで納品する航空武装装着装備にドイツドライブのF2L1011Fエンジンを使用すると提案し、承認を受けた後、F2L2011エンジン(295台)に変更輸入して使用した。A社が関税庁に提出した輸入申告書にはF2L2011エンジンの輸入価格が430万ウォンと記載されていた。
しかし、放射線庁に提出した輸入申告筆証などにはF2L2011エンジンをF2L1011Fと偽造した後、その単価を780万ウォンとフォトショップで修正記載した。
警察の調査結果、A社は1台当たり350万ウォン、計10億3250万ウォンの不当利得を横領した事実が明らかになった。
(後略)
↑『DEUTZ AG』社の「F2L2011エンジン/同社HPスクリーンショット
やけに詳しい経緯が記載されている記事なのですが、輸入するとしていたのと違うエンジンを輸入して、1台につき「350万ウォン」、総額「10億3,250万ウォン」ぶんの甘い汁を吸っていた――とのこと。
韓国のような国で、チェック機構がまったくなかったというのは驚きです。
(吉田ハンチング@dcp)