【韓国の国際収支統計】2026年09月経常収支「614.5億ドル」韓国史上最大の黒字。370.5億ドルはどこに行った?

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2026年11月05日、「2026年09月の国際収支統計」が公示されました。

経常収支は以下のようになっています。


↑黄色でフォーカスしているのが2026年09月の経常収支。

2026年09月
貿易収支:627億5,000万ドル
サービス収支:-33億5,450万ドル
第1次所得収支:26億4,730万ドル
第2次所得収支:-5億8,530万ドル
経常収支(上記4つの合計):614億5,750万ドル

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」

経常収支が「627億5,000万ドル」は韓国史上最大の黒字です。

これに次ぐ経常収支黒字は「2026年06月:497億3,040万ドル」なのですが、1980年01月~2026年09月で経常収支黒字が大きい順(月次)にTop10を並べると以下のようになります。

2026年09月:614億5,750万ドル
2026年06月:497億3,040万ドル
2026年08月:461億1,300万ドル
2026年07月:420億7,800万ドル
2026年05月:386億740万ドル
2026年03月:379億2,840万ドル
2026年04月:282億9,230万ドル
2026年02月:231億9,270万ドル
2025年12月:187億260万ドル
2025年09月:142億2,030万ドル

Top10のうち1~8位はすべて2026年です。「残酷な四月」といわれ、経常収支が赤字になることも珍しくない04月ですら巨額黒字を達成しています。

2026年でTopに入らなかったのは「2026年01月:132億5,910万ドル」だけです。

2026年、いかに巨額の経常収支黒字を叩き出しているかが分かります。これは、もちろん半導体のおかげです。

メモリー半導体の価格が上昇したこと、また高付加価値製品であるHBM(高帯域幅メモリー)の需要が高まったことが主要因です。

370.5億ドルはどこに行った?

経常収支のニアリーイコールになるはずの金融収支は「543億3,620万ドル」です。合わないじゃないの――なのですが――、

――上掲のように当月は誤差脱漏が「72億5,400万ドル」もあるのです。※誤差脱漏は「これだけ合いませんでした」を計上する項目です。

面白いのは2026年は01~10月で誤差脱漏がずーっとマイナスで累計「370億5,380万ドル」に達します。

誤差脱漏に注目するのには理由があります。どこに行ったか分からない資金の規模が分かるからです。

例えば中国。

アメリカ合衆国の財務省は2023年06月の為替報告書で、中国の910億ドルのマイナスの誤差脱漏について、金融収支の個別項目で把握されていない大きな資金流出を示唆する――と評価しています。

証券投資の負債の部が異常!

金融投資の証券投資が面白いことになっています。ご注目いただきたいのは「負債の部」、つまり外国から韓国への投資を示すパートです。


↑黄色でフォーカスしてあるのが「株式」と「債券」の数字です。

Equity securities(株式)は「-137億3,500万ドル」。負債の部のマイナスですから、これはキャッシュアウトを示しています。

外国人投資家は2026年09月は約137.3億ドルも流出させました。

これはMoney1で柏くんが連日ご紹介している、プレーヤー別売買動向のトレンドに合致しています。

Debt securities(債券)の方も面白く、「-7,440万ドル」しかありません。「えっ! なんでこんなに少ないの?」なのですが、しかもマイナス。債券でも資金流出です。

――というわけで、国際収支統計からはいろいろ面白いポイントが見えます。韓国メディアは「経常収支が過去最大の黒字」と大喜び報道が出ています。さあ、大丈夫でしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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