Money1でも折に触れてご紹介してきた、韓国次期主力戦闘機開発計画。すでに「KF-21 ポラメ」と名付けられて、初号機から6号機までが飛行試験に入っています。
↑韓国の防衛事業庁が公開した「KF-21」5号機初飛行の動画
2号機(単座):初飛行2022年11月10日
3号機(単座):初飛行2023年01月05日
4号機(複座):初飛行2023年02月20日
5号機(単座):初飛行2023年05月16日
6号機(複座):初飛行2023年06月28日
それはいいのですが、この開発計画にはインドネシアが参加しています(一応)。
2015年から来る2026年までの総事業費8兆1,000億ウォンの共同開発計画で、インドネシアは約1兆7000億ウォンを分担するというもの。
2026年06月までに分担金を全部支払えば、試作機1機と各種技術資料が移転され、48機をインドネシアが現地生産できるはず――だったのです。
ところが、インドネシアがなんやかんや理屈をつけて支払いを遅延させて現在に至っています。
「お金がない」というので、約1兆7000億ウォンから約1兆6,000億ウォンに減額しましたが、それでも支払いは滞っています。
これまでに納付した金額は――。
2022年11月:94億ウォン
2023年02月:417億ウォン
小計:2,783億ウォン
――ですから、普通に考えれば、残り1兆3,217億ウォンとなります。
途中で「パーム油の現物支給でどうだ?」という話もあったのですが、大賢人エミン・ユルマズ先生の名言「そんなドロドロした物もらっても困るし」が思い起こされます。
その後とんと聞こえてこなくなったところを見ると、さすがに沙汰止みになったのかもしれません。
――で、2023年10月04日、オム・ドンファン防衛事業庁長がインドネシアを訪問しているのですが――やっぱり何も情報が出ません(笑)。
やはり難航しているものと思われます。韓国メディアからは「インドネシアなんか諦めて、ポーランドとかよその国にもちかけようよ」という声が上がっています。
ただ、韓国としてもやはりインドネシアを諦めきれないものと思われます。KF-21の行く末にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)