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東芝さんは大丈夫なの? 第2四半期までは約1,000億円の黒字だったのに!

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決算発表を二度延期していた東芝ですが、さすがに「三度目の延期はできねぇ」というわけで、監査会社の意見なしで決算発表に踏み切りました。監査会社の意見なし、なので大丈夫かどうかは分かりません。いや、もちろん今まで監査会社が「大丈夫」とハンコ押してたはずなのに、蓋開けてみたら全然大丈夫じゃなかったので、こんなことになっているわけですが。

東芝のような伝統ある大企業で、監査会社の意見なしの決算発表というのは「」がつくほどの異常事態です。「株主への責任がある」ということで発表に踏み切った、なんて報道がされていますが、株主への責任を感じるならもっと前の段階で何とかならなかったのだろうか……などと野次馬的には思うわけです。空売でちょこっと稼がせてもらったぐらいのご縁ではありますが。

さて、この監査会社の意見なしの決算ですがけっこうスゴイ内容です。2016年度第3四半期まで(2016年04月01日-12月31日)の連結で、

売上高:3兆8,469億円
営業損益:▲5,763億円

となっています。第3四半期(2016年09月01日-12月31日)の3カ月だけ取り出してみると、

売上高:1兆2,679億円
営業損益:▲6,731億円

です。第3四半期だけで6,731億円の赤字が、連結9カ月では5,736億円の赤字となっていますので、第2四半期までは約1,000億円の黒字(正確には968億円)だったわけですよ。どうしてこうなっちゃったんでしょうか!?

もちろん監査会社の意見が付いていませんので、この決算発表自体がどこまで信頼できるのかが不明であります。それこそなぜ監査会社ともめたのか、どこでもめたのかの詳細な説明がないと外から見ている人間には分かりません。

今回の決算発表で「上場が継続できるのか、それとも……」といった判断が可能なのでしょうか!?

⇒データ引用元:『東芝』公式サイト「2016年度第三四半期連結決算概要」

(高橋モータース@dcp)