筆者のところにも「トルコ国債を買いませんか」みたいな宣伝が来るのですが、とてもそんな勇者にはなれません。トルコリラに投資して失敗する日本人が多い。しかも何度も!なんて記事がありまして(本記事末URLを参照)……なぜそんなことになるのかが紹介されていますが……そりゃちゃんと基本情報を調べていないからに決まっています。
金利の高さに釣られてお金を突っ込んでも、それを上回る通貨安が起こるから損をするのです。それがトルコという国です。Money1でもご紹介したとおり、もともとインフレ率の非常に高い国で、その体質は今も変わっていません。
インフレ率が高いということは、物の価値が上がりやすいということで、つまりは通貨の価値が下がりやすいことを意味します。
考えてもみてください。年利10%の投資案件があったとしても、通貨の価値が10%落ちたらそれで儲けはゼロです(手数料などの諸経費などを考えると赤字)。トルコのインフレ率は直近では(2018年暫定)「11.39%」もあり、これ以上になる可能性が極めて高いといわれています。
ですから、トルコのような通貨の脆弱な国に投資するのは非常に大きなリスクを抱えることです。逆にいえば、「高い利率」を謳わなければ誰も投資しないといえます。高い利率の裏に何があるのか、自分でもよく調べてから投資を行うのが良いでしょう。
⇒参考記事:『東京経済ONLINE』「なぜ日本人はトルコリラで大損をするのか」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180807-00231960-toyo-bus_all
(柏ケミカル@dcp)