韓国の国民株といわれる『サムスン電子』の株価が7万ウォンを回復。DRAMの価格低下が底を打って、株価も上昇に転じるのではないか――という声が出るようになっています。
その一方で「危ないぞ」という指摘もあるのです。まあ上下どちらの声もあるのは当然のことですが、『サムスン電子』の株価は直近、以下のように推移しています(チャートは『Investing.com』より引用:以下同/日足)。
一時は(ローソク足の実体線で)6万8,700ウォンまで下げましたが、11月22日にそれまでのヨコヨコから上にブレイクしました。7万5,800ウォンを記録したものの、24~26日は3日続けての下落。
上昇に暗雲が漂ってきたのでこの先どうなりますか?と不安の声が起こるもの無理はありません。
――日足チャートのまま、時間軸を引いて見ると以下のようになります。
『サムスン電子』の株価は、01月に最高値をつけた後、下落傾向にあり、現在までそれは続いています。ご注目いただきたいのは、今回の上昇と同様に「ヨコヨコ展開を上にブレイクしたものの、結局下落トレンドが継続された」というプライスアクションが幾つも見られることです。
「デッド・キャット・バウンス」です。
直近のブレイクがこのようのプライスアクションの一つであれば、また株価は7万ウォンを割る可能性があります。「いや、危ない」という見方が出るのもまあうなずけます。
いよいよ2021年も終わりに向かっていますが、『サムスン電子』の株価が上下どちらに動くのかにご注目ください。
「デッド・キャット・バウンス」とは?
投資関連ニュースで「デッド・キャット・バウンス(deadcatbounce)」という言い回しが登場することがあります。「deadcatbounce」はそのまま「死んだネコが跳ねる」という意味ですが、これは「株価が大きく下落した際に一時的に小...
(吉田ハンチング@dcp)