韓国「金利を上げてもウォン安が続く」と嘆く。いや、だからぁ

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2021年11月26日、韓国メディア『韓国経済』に「韓基準金利上げたがウォン・ドル為替レート上昇持続」というタイトルの記事が出ました。

タイトルそのままで、「韓国が基準金利を上げたのに対ドルでウォン安が止まらない」「なぜだ」という内容です。

以下のように、『韓国銀行』が基準金利引き上げを発表した翌日に大きくウォン安が進行しました(チャートは『Investing.com』より引用)。

もうすぐ「1ドル=1,200ウォン」という水準までウォン安が進行したのですが、同記事によれば不思議なことのようです。

基準金利を上げるとその国の通貨は買われやすくなる(結果として通貨高方向に進むはず)という理解は正しいですが、あくまでも相対的なものです。韓国の基準金利が0.25%程度上がったところで通貨高に戻せると考える方がおかしいです。

また、基準金利を上げたのにウォン安が進行している理由は、『韓国銀行』の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁が2021年初頭にすでに述べています。

2021年に2回利上げをしてもまだ緩和的だ」と。

為替レートは基本的には通貨量の比で決まりますから、李総裁の言うとおり今回の利上げでもまだ韓国のお金じゃぶじゃぶ状態に変わりはないわけで、ですからウォン高になったりはしないのです。

もし通貨安を利上げでなんとかしたいなら、市場が「これは効くだろう」と認識するほど上げなければ無理です。

まして、『FRB』が2022年に2回利上げを行う――という観測まで出ていますから、ウォン安傾向は多少韓国がどたばたしたところで変わりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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