韓国の輸入金額指数が39%上昇。インフレと利益の減少懸念

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これから弩級のインフレが襲うと予測されている韓国。2021年11月24日、『韓国銀行』が「2021年10月貿易指数および貿易条件」のデータを公表しましたが、その予測を裏打ちするものとなっています。

2021年10月の輸出物量指数は前年同月比3.4%上昇、輸入物量指数は7.1%上昇

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年10月貿易指数および貿易条件」

輸出指数、輸入指数がそれぞれ「3.4%」「7.1%」の上昇となっています。この指数は「2015年 = 100」として計算されています。

これだけ見ても、輸出より輸入の方が増加しており、Money1で何度もご紹介しているとおり、貿易収支が圧迫される原因がここでも見て取れます。

しかし、よリ面白いのは、「物量」ではなく「輸出金額」「輸入金額」の方です。

以下をご覧ください。

2021年10月(2015年 = 100)
輸出金額指数:133.92
(対前年同期比:25.2%上昇

輸入金額指数:150.27
(対前年同期比:39.0%上昇

物量では「輸出:3.4%」「輸入:7.1%」しか上昇していないのに、金額になると「輸出:25.2%」「輸入:39.0%」と猛烈な上昇です。

つまり、輸出入の物品の価格が猛烈に上がっているということを意味しています。

しかも輸入の方が上昇幅が大きいですね。韓国は原料・中間財・資本財を輸入して製品を作って輸出する国です。輸出の価格よりも輸入の価格の伸び幅が大きいということは、利益が減っていることを示しています。

また、当然ながらこれは韓国内の消費者物価がこれから上昇することを示しています。

――というわけで、やはり韓国をこれから弩級のインフレが襲うのではないか、と予測できるのです。

ちなみに、無茶苦茶に輸入金額指数が上がったものを拾ってみると以下です。

2021年10月(2015年 = 100)
鉱物:160.38
(対前年同期比:91.5%上昇)

石炭および石油製品:187.13
(対前年同期比:213.1%上昇)

データ引用元は同上

世界的な資源価格の急騰が効いています。

このデータはドルベースですからこれで済んでいるのですが、まずいことにウォン安が進行しています。日本も全く他人事ではありませんが、韓国経済は大変な局面になってきました。

(吉田ハンチング@dcp)

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