韓国『Ram Technology(ラムテクノロジー)』の件です。「日本に先行する15Nの超高純度フッ化水素の製造技術を開発」という報道資料は、『ラムテクノロジー』が出したものではないと判明しています。
では、誰が出したのか?です。
韓国メディアもこの謎を追っているのですが、『亜州経済(韓国版)』に興味深い記事が出ました。
偽のプレスリリースは2021年11月22日に配布されていますが、これに先立つ18日、19日に、有料リーディングルームの運営者が同様の情報を自分の会員に対して提供していたことが判明した――としています。
リーディングルームというのは、有識者や専門家が銘柄を予想するところで、これをお金を支払った会員に対して行う者もいるのです。いわば会員制のサロンです。
『亜州経済(韓国版)』の同記事によれば、
(前略)
有料リーディングルーム運営者は、YouTubeを活用して加入者を誘致した。YouTubeチャンネルを有料購読決済した加入者だけにオープンチャットルーム2週間無料特典を適用した後、投資情報などを提供する方式だ。YouTubeチャンネルの有料決済金額は月12万ウォンだ。
(後略)
月12万ウォン(約1万1,400円)はけっこう高額です。
あくまで『亜州経済(韓国版)』の報道によればですが、それまで推奨してきた銘柄『ラムテクノロジー』の株価が下がってきたので、上げてやろうと偽の報道資料をでっち上げたのではないか――という疑惑が持たれています。
有料会員を募集したこの運営者の動画には、もともと「損失時100%全額返金」という文言があったのですが、これが現在は消されているとのこと。
もし、本当にこの人物が「偽の報道資料を作成・まいた」のだとすれば、自身の権威を高め、同銘柄でもうけ、損失を返金しなくてもいいように、というのが動機といえそうです。
まだ各紙が追っていますので、何か新しい情報が出たらご紹介します。
(吉田ハンチング@dcp)