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韓国の造船大手「3社全て」1兆規模の赤字でした

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やっぱりな結果となりました。

韓国の造船企業は、世界的な受注ラッシュで「ジャックポット!」を連呼していました。

2021年01~07月の受注規模は「1,276万CGT13年ぶりの最多を記録し、「4年年連続の受注量世界一」と誇っていたのです。

CGTは「Compensated Gross Tonnage」の略で標準貨物船換算トン数

ところが……です。

韓国造船大手3社『韓国造船海洋』『サムスン重工業』『大宇造船海洋』は、2021上半期、全社大赤字の決算となりました。

以下をご覧ください。


↑ex)『韓国造船海洋』の連結決算書。営業利益のところをご覧ください。( )で囲まれている場合はマイナスです

2021年上半期業績
●『韓国造船海洋』
営業利益:-8,298億ウォン(約-780億円)

●『サムスン重工業』
営業利益:-9,447億ウォン(約-888億円)

●『大宇造船海洋』
営業利益:-1兆2,203億ウォン(約1,147億円)

⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト

どの会社も1兆ウォン規模といっていい大赤字です。

これはタンカーなど大きな船舶の場合、完成納品するのが2年先になって、もらえるお金が最後にどかん、という構造的理由によります(引き渡し段階で最後の60%がもらえる)

また、毎度おなじみの鋼板価格が見込みより高騰したので、その分を引き当て金に計上して赤字になったという理由もあります。安価に受注する(なにせ中国企業を退けるくらいです)ので、利益構造が相当無茶であると推定できますが、そのためこのようなことが起こります。

Money1でご紹介しそこなったのですが、先に鉄鋼企業が渋々安価な価格で造船企業に鋼板を供給するという合意を結んでいます。

韓国の造船企業は鉄鋼企業の割り引き販売に支えられているといってもいい状態なのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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