韓国の企画財政部から「財政動向2021年3月号」が公表されました。
まず2020年の韓国政府の財政がどう締まったかです。
本来なら先月号で2020年通年が締まったはずだったのですが、なぜか2020年11月までしかデータがなく、「?」でした。今月号を見ると以下のようになっています。
2020年韓国政府の財政
総収入:470.7兆ウォン(約45兆1,872億円)
総支出:554.7兆ウォン(約53兆2,512億円)
総収入:470.7兆ウォン(約45兆1,872億円)
総支出:554.7兆ウォン(約53兆2,512億円)
統合財政収支(総収入 – 総支出):-84.0兆ウォン
管理財政収支(社会保障基金などの収支込み):-118.6兆ウォン
法人税など主な国税収入が減少し、総収入が470.7兆ウォンしかなく、補正予算を組んでばらまきを行ったので総支出は554.7兆ウォンまで膨らみ、単純な収支(統合財政収支)でも「84兆ウォン」(約8兆640億円)の大赤字でした。
社会保障基金の収支も足した「管理財政収支」では「118兆6,000億ウォン」(約11兆3,856億円)の赤字で締まったのです。
何度かご紹介していますが、韓国政府の財政の健全性を考える際には、この「管理財政収支」の方を参照します。
2021年01月から赤字です
で、2021年01月がどうなったかというと以下になります。
2021年01月
総収入:57.3兆ウォン(約5兆5,008億円)
総支出:53.9兆ウォン(約5兆1,744億円)
総収入:57.3兆ウォン(約5兆5,008億円)
総支出:53.9兆ウォン(約5兆1,744億円)
統合財政収支(総収入 – 総支出):3.7兆ウォン(約3,552億円)
管理財政収支(社会保障基金などの収支込み):-1.8兆ウォン(約-1,728億円)
というわけで2021年の初っぱなから赤字です。これから赤字がどこまで膨らむかにご注目ください。間もなく、第4次災害支援金のための補正予算が計上されて赤字額が大きくなります。
ちなみに2020年も01月から赤字スタートでした。2年連続で赤字スタートは韓国史上初のことです。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「月刊財政動向2021年3月号発刊」
(吉田ハンチング@dcp)