韓国の産業通商資源部から「2023年01月の輸出入動向」が出て、韓国の01月の貿易赤字が約-127億ドルに達したことが分かりました。
これはこれで大問題なのですが、この裏でこれまで大儲けできた「対中国の貿易」が大変な事態に陥っています。以下は、産業通商資源部が公表した主な貿易相手国別の輸出入のデータです。
韓国にとって最も大事なのは、貿易収支(輸出 – 輸入)です。韓国は貿易収支が十分に大きくないと経常収支が黒字にはなりません。
産業通商資源部の資料では、主要貿易国別の貿易収支を計算したテーブルがないので、こちらで計算してグラフ化すると以下ようになります(2022年01月~2023年01月)。
韓国の対中国貿易は、とうとう01月だけで「-39.7億ドル」となりました。わずか1カ月で約40億ドルもの赤字なのです。
先にご紹介しましたが、2022年は通年で対中国貿易は「12.5億ドル」しかもうかっていません。
新年早々わずか1カ月で約40億ドルも赤字になって、この先どうなるでしょうか。
Money1でも昨年から「いよいよ対中国貿易が変調」という件をしつこくご紹介してきましたが、2023年は輸出・輸入がデッドクロスする年になるかもしれません(中韓修好30周年の2022年になると面白かったのですが)。
これまで大もうけできた対中国貿易は、立場が逆転して「中国がもうけるターン」に入る可能性が高まりました。
↑対中国輸出の「対前年同期比の増減」の推移は上掲のように急激に落ち込んでいます。
これは韓国にとって破滅的な事態です。他の市場で対中国貿易の分をカバーしないといけないのです。
先にご紹介したとおり、企画財政部および産業通商資源部は「中東と東南アジアだ!」と掛け声をかけていますが、果たしてうまくいくでしょうか。
返す返すもロシアのウクライナ戦争が余計でした。韓国の『現代自動車』はロシア工場を建てるなどしてシェアを拡大しようとしていたところだったのです(ルノーも同じでウクライナ戦争で傾きました)。
(吉田ハンチング@dcp)