本記事のタイトルは韓国で刊行された書籍のタイトルです。
韓国メディア『ペン・アンド・マイク』が面白そうな本の紹介記事を出しています。
↑2024年08月刊行の『奇妙な国、大韓民国 -体は韓国人、精神は朝鮮人-』。著者は최범(チェ・ボム)さん。
『ペン・アンド・マイク』の書評から一部を以下に引きます。
この本の著者は、文在寅政権を経て、既存の左派のアイデンティティに深刻な疑問を抱き、自由右派への思想的転向をした。
著者は、
「現代韓国人は、外見上は近代化された近代人のように見えるが、精神的にはまだ封建主義的な前近代に留まっている中世人」であり、
「私たちが完全な近代社会に進むためには、このような奇形的な近代状況の矛盾を客観的かつ批判的に理解し、それと戦って克服しなければならない」という考えから本を書いた。
(後略)⇒参照・引用元:『ペン・アンド・マイク』「 [신간소개] 이상한 나라, 대한민국 – 몸은 한국인, 정신은 조선인」
著者の최범(チェ・ボム)さんは、『民芸総』や『希望製作所』などで活動していた左派の芸術運動家出身なのですが、文在寅政権のひどさにはっと気付いて、思想的に転向した――人です。
韓国の「韓国民族芸術人総連合(민족예술인총연합)」の略称で、一般には「民芸総」と呼ばれます。
1980年代の民主化運動を背景に、文化や芸術を通じて社会運動を行う団体として設立されました。特に、伝統的な民族芸術の保護や社会問題に関する意識向上を目的とし、左派系の文化活動家が多く参加しています。
※希望製作所(희망제작소)
希望製作所は、韓国のシンクタンクで、2006年に設立されました。
政治・経済・社会問題などさまざまな分野で市民が直接参加できるアイデアを提案・実践することを目指しており、進歩的な立場で社会改革や政策提言を行っています。
アンポンタンの左派・進歩系に見切りをつけて、韓国人が近代人ではなく、精神において中世にとどまっていることを指摘する「この本」を書きました。
書評をさらに引用すると、以下のように書いています。
(前略)
著者は様々な方面から韓国社会の病理を診断し、分析する。韓国社会は政治経済分野は近代的だが、社会文化分野は前近代的である。
1948年建国当時、民主主義と資本主義体制を採用したため、政治経済領域の近代化は比較的早く、全面的に行われた。
一方、社会文化領域では近代化が非常に遅く、ほとんど行われなかった。車に乗り、マンションに住んだからといって近代化したわけではない。
韓国は古代と中世の意識が支配する社会だ。社会文化は個人主義と合理主義が発現されるべき空間なのに、古代のシャーマニズム、中世の儒教的な儀式がその場所を占めている。韓国で個人主義と合理主義は最も脆弱な部分である。
(中略)
韓国は民主化以降、政治的には自由になったが、社会的には監視と圧力が増大し、社会的全体主義という奇妙な現実を生み出している。
今日、韓国人が感じる圧力は政治的というよりはむしろ社会文化的なものだ。
これは、集団主義的価値観に反する考えや行為をする個人に対して、社会が非難と処罰を通じて個人の自由を圧迫するためだ。政治的には自由になったが、社会的には不自由になったのだ。
(後略)
韓国の社会風土、韓国人の精神について近代資本主義とはまるで乖離している――と、いいところを突いていますが、分析が弱いです。
韓国がなぜこんなことになったのかを説明するには「日本によって近代がもたらされたこと」に触れなければなりません。しかし、著者はそこまで踏み込んでいません。日本の存在を隠蔽しています。
日本が朝鮮半島に近代をもたらさなければ、現在の韓国はなく、また韓国がいかに日本を剽窃した国であるのかを説明しないと、現在の韓国の形は説明できないのです。
韓国というのは、「他国(日本)を丸ごとコピーしよう」とした結果できた国です。他にそんな国はありません。
日本を隠蔽したままでの主張ですから、いまだに著者は左派・進歩系アンポンタンによる洗脳が解けていないといえるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)