昨日JPモルガン・チェースのストラテジストの「安定性の条件が恐らく4-6月期に整うだろう」という発言を紹介したところですが、03月26日のアメリカ市場は急激は反発を見せ、株価が高騰。
S&P500種は「2.7%高」という上げ幅で、2年ぶりの大幅安という先週の惨憺たる結果を一気に吹き飛ばすこととなりました。
チャートアナリストの中には、持続的株価上昇の実現に向けてのチャレンジが始ったとする向きもあります。また、S&P500種のPERが16倍という低い水準になってる点も強気を支えるポイントです。
PERが16倍というのは低い水準ですので「買い」を促すというわけです。次月からはアメリカ企業の決済シーズンになります。アメリカの場合四半期ごとの決算は日本と比べて非常に重要なもの。
アナリストは「2018年1-3月」の決算予想を17%程度の利益増と読んでいますが、これを上回る数字が出れば、株価はさらに上がるでしょう。
ただし問題は政治情勢です。今回の株価の急上昇の原因の一つには、「貿易戦争」がひとまずは回避されそうだ、という「大事にはならなそう感」があることは確かです。
トランプ大統領の出方によってはこれが消し飛ぶ可能性がまだあります。確かに強気のサインは出ているものの、政治情勢による状況の変化には注目しておかなければなりません。
(柏ケミカル@dcp)