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【デイトレ・スキャル始める前に】必須知識②「ローソク足」とは? その01

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「デイトレード」「スキャルピング」といった株式、FXなどの超短期取引を投資とはいいません。Money1では何度も紹介しているとおり、デイトレード・スキャルピングは「投機と賭博のごく狭いエリアにあるもの」で、いくらよく言っても「投機」に過ぎません。

投機でもいいからやってみたいという方のために、実際の取引を始める前に絶対に必要な知識についてご紹介します。このような知識はいわば、プールに入る前のストレッチです。知らないでいきなり取引に飛び込むと、必ず足がつって溺れます。

今回は「ローソク足」についてです。

「ローソク足」は基本ながら最重要で最強のツール

「ローソク足」をご紹介するというと「知ってるよ」「分かってる」なんていわれるかもしれません。しかし、それはたいてい初心者や半可通の声です。場数を踏んだトレーダーならローソク足をそのように軽く扱いません。

「ローソク足」こそ取引の基本であり最強のツールだからです。「ローソク足の値動きだけで相場に勝つことは可能だ」と語り、実際に勝てる人がいるのは、その有用性ゆえです。ですから、それでもデイトレード、スキャルピングを行いたいという人は、まずローソク足の基本について知る必要があります。

株式でもFXでも、市場の値動きを示すチャートは、横軸が「時間」、縦軸が「値段(プライス)」という二軸で表現されます。

しかし、例えば09時01分、09時02分……と1分刻みの横軸にしたとしても、09時1分の、その1分内に「00秒から59秒まで」の値動きがあるわけです。これを表現するためにローソク足があります。

つまりローソク足は「ある時間内の値動きを示す」ツールです。

週足(しゅうあし)」なら1週間の値動き
日足(ひあし)」なら1日間の値動き
4時間足」なら4時間の値動き
15分足」なら15分間の値動き
1分足」なら1分間の値動き

を示します。時間をどのくらいの長さ取るかでどんな「○○足」もあり得ます。証券会社が顧客に用意しているトレード用チャートでは、この時間を「1分」「5分」「15分」「1時間」「4時間」「日足」「週足」などと切り替えられるようになっているはずです。

全てのローソク足は、

始値(はじまりね)
高値(たかね)
安値(やすね)
終値(おわりね)

の4つの値から成っています。この4つの値を四本値と呼びます。

上昇を示すローソク足が「陽線
下落を示すローソク足が「陰線

です。

面倒くさいのは、証券会社によってローソク足の色が違うことです。アメリカ合衆国では普通「陽線は赤色」「陰線は緑色」なのですが、日本の証券会社によってはこれが逆だったり、違った色を使ったりします。

始値と終値の間の四角い部分を「実体」、実体から上下に出た線で表されている部分を「ヒゲ」と呼びます。実体部分の上に出たヒゲは「上ヒゲ」、下に出たヒゲは「下ヒゲ」といいます。

重要なのは、ローソク足1本の中に「時間の経過と値動き」が含まれている点です。

例えば、価格の上昇を示す陽線では上掲のように(値動きはあくまでも例です)、

その時間内(1分足なら1分間)は、その値から始まり(始値)、いったんは下ヒゲで表現される値まで下げ、一時期は上ヒゲで表される値まで上げたものの、終値で時間を終えた

ことを示しています。

価格の下落を示す陰線も同じで(値動きは同じく例です)、

その時間内(1分足なら1分間)は、その値から始まり(始値)、いったんは上ヒゲで表現される値まで上げ、一時期は下ヒゲで表される値まで上げたものの、終値で時間を終えた

ことになります。

このようにローソク足の基本は四本値を表現していることですが、これだけでローソク足を分かった気になってはいけません。ローソク足が最強のツールだといわれる理由は、売り手・買い手の意図がストレートに示されるからです。

⇒次記事:『Money1』「【【デイトレ・スキャル始める前に】必須知識③『ローソク足』その02」
https://money1.jp/archives/10963

(柏ケミカル@dcp)

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