「デイトレード」「スキャルピング」といった株式、FXなどの超短期取引を投資とはいいません。Money1では何度も紹介しているとおり、デイトレード・スキャルピングは「投機と賭博のごく狭いエリアにあるもの」で、いくらよく言っても「投機」に過ぎません。
投機でもいいからやってみたいという方のために、実際の取引を始める前に絶対に必要な知識についてご紹介します。このような知識はいわば、プールに入る前のストレッチです。知らないでいきなり取引に飛び込むと、必ず足がつって溺れます。
売買戦術は「トレンドフォロー」
デイトレード、スキャルピングなど短期売買にかかわらず、個人が市場で勝負する場合には、売買の戦術(tactics:タクティクス)は「トレンドフォロー」であることが必須です。
トレンドフォローとは、
買い勢力が強い場合には自分も買いで参加する
売り勢力が強い場合には自分も売りで参加する
と、市場のトレンド(流行・趨勢(すうせい))にフォロー(付いていく)ことです。
この戦術を取る理由は、個人が投下する資金では市場を動かすことなどできないからです。
多くの資金が投下されて初めて買いのトレンド、売りのトレンドが発生します。個人でできるのは「その流れに乗り、分け前をもらう」ことだけなのです。
※チャートは『株ドットコム』/「kabuステーション」より引用。
売買の戦術は「トレンドフォロー」。まずこれを覚えてください。
勝っている人が「市場心理を読む」なんて言う理由
ですから、デイトレード・スキャルピングにおいては、トレンドが「上昇なのか」「下落なのか」を見極められることが何よりも大事です。しかもデイトレーディング、スキャルピングの場合には、短期・超短期トレードですから、秒単位での判断すら必要になります。
また上昇トレンド・下落トレンドの発生を見抜くことは、トレーダーがどこでお金を投入するかを見極めることでもあります。
実際にデイトレード・スキャルピングで勝っているトレーダーがしばしば「市場心理を読むことが大事」と言うのは、市場の値動きが人によって作られているという視点からのことなのです。市場で勝つというのは、実は心理の読み合いに勝つことであるわけです。
⇒次記事:『Money1』「【デイトレ・スキャル始める前に】必須知識②『ローソク足』とは? その01」
https://money1.jp/archives/10804
(柏ケミカル@dcp)