韓国政府が赤字を掘っており、財政収支が大変な状況となっています。
財政収支というのは、政府の収入・支出のバランスのことです。「収入 – 支出」で求めますが、収入の方が多ければ黒字ですし、支出の方が多ければ赤字ですね。
前月も「無茶苦茶」とご紹介しましたが、この財政収支(管理財政収支)が累計で110兆の赤字という目も当てられない惨状まできました。
以下のグラフをご覧ください。
⇒参照・引用元:『企画財政部』「月間財政動向2020年08月号発刊」P.8
上掲は、2020年08月11日に韓国の「企画財政部」が公表した「月刊財政動向 2020年8月号」のP.8から引用したグラフですが、「坂道を転げ落ちる」といった表現でも生やさしく、まさに「崖から墜落する」ような勢いで赤字を重ねています。
2020年01-06月累計
総収入:226.0兆ウォン
総支出:316.0兆ウォン累計統合財政収支:▲90.0兆ウォン
累計管理財政収支:▲110.5兆ウォン
▲はマイナスの意味です
となっています。税収が伸びないのに支出ばかり増やしている結果です。
統合財政収支は、単純に政府の「総収入」と「総支出」を差し引きした収支、管理財政収支は、「社会保障基金の収支」を除いた収支です。
財政の健全性を測る際には「統合財政収支」を見るとされますが、それでも「90兆ウォンの赤字」です。
この赤字はさらに膨らむこと必至です。「韓国版ニューディール」という文在寅大統領肝いりの企画が控えており、出費は拡大するのに新型コロナウイルス騒動で税収が伸びないからです。
さて、この大赤字をどうするつもりでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)