決して悪い人ではないのでしょうが、どうも発言がちぐはぐになってしまう印象を残します。韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官の話です。
2020年01月07日、洪副首相は次のような発言をして韓国メディアに取り上げられています。
「果敢な投資と良質の雇用創出など、積極的で先制的な経営闘魂をもう一度リクエストしたい」
韓国の現文在寅政権は、読者の皆さんもご存じのとおり左派政権で、企業をぎゅうぎゅう締めつけています。先にご紹介した企業側が猛反対していた「企業処罰法」も通してしまいました。
韓国の経団連といわれる『全国経済人連合会』※は、これに対して「遺憾でみじめと不満を感じざるを得ない」と声明を出しています。
企業を絞り上げるという方針は左派政権からすれば絶対の正義かもしれません。
しかし、企業からしてみれば「われわれを締め上げる法律をどんどん作っているくせに、協力しろとはどういうことなんだ」と反発して当然です。「どの口がいっているんだ」と言いたいところでしょう。
韓国という国は「財閥」が強烈な力を持つことで発展してきた国です。先の「アジア通貨危機」でIMFが財閥解体など大なたを振るいましたが、財閥企業の発展が韓国民の生活を向上させてきたことは否定しようがない事実です。それは現在も変わりません。
ただでさえ韓国経済の先行きが危ぶまれる今、企業をこれ以上弱体化させてどうしようというのでしょうか。
⇒参照・引用元:『亜州経済(韓国版)』「ホン・ナムギ『経済反発』中核を担う企業…投資・雇用要求」
※識者によれば、現在の『全国経済人連合会』には経団連のような力はないそうです。
(吉田ハンチング@dcp)