韓国は輸出1本で食べている国ですので、為替レートにより業績は大きな影響を受けます。ウォン高が進行すれば輸出産業は深刻な打撃を受けます。
1ドルもらって1,200ウォンになるのと1,000ウォンになるのでは「200ウォン(1.7%)」も違います。
現在、上掲のとおり、コロナ禍(アメリカ合衆国のお金じゃぶじゃぶ政策)のために急速にウォン高が進行し、ダブルボトムを作ってやっとウォン安方向に跳ね返ったところです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
2021年早々このウォン高の行方がどうなるのか心配されているわけですが、問題は韓国企業の「予想ドルウォンレート」と「採算分岐点」です。
韓国の経団連といわれる『全国経済人連合会』が2019年の売上高上位1,000社のうち主要輸出企業686社にアンケートを行って「為替レート」についてアンケート調査を行っています。その結果によれば以下のようになります。
2021年事業計画の目安とした平均レート
「1ドル=1,100ウォン」
「1ドル=1,100ウォン」
2021年事業の採算分岐点の平均レート
「1ドル=1,093ウォン」
この採算分岐点を日足チャート上にプロットすると以下のようになります。
すでにこの採算分岐点を割っている日も出ていますが、とりあえず現在はセーフです。ウォン高がまた進行してこのラインの下に入ると韓国企業から悲鳴が上がるようです。
⇒参照・引用元:『全国経済人連合会』「今年の輸出増加するが、例年レベルの回復は容易ではない見通し」
(吉田ハンチング@dcp)