「韓国の次世代産業の競争力は5年後も下位にとどまる」という興味深いリポートが韓国の経団連といわれる『全国経済人連合会』から出ています。
以下のような7つの新産業を挙げて、日本、アメリカ合衆国、中国と韓国を比較しています。
・電気・自律車(電気自動車/水素電気自動車)
・スマート・エコ船舶(174K-CBM LNG運搬船)
・ロボット(産業用ロボット)
・航空・ドローン(民間用無人航空機)
・エネルギー新産業(太陽電池)
・先端新素材(カーボンファイバー)
・次世代半導体(次世代半導体)
・スマート・エコ船舶(174K-CBM LNG運搬船)
・ロボット(産業用ロボット)
・航空・ドローン(民間用無人航空機)
・エネルギー新産業(太陽電池)
・先端新素材(カーボンファイバー)
・次世代半導体(次世代半導体)
そもそもが研究開発費の金額が以下のように全く違います。
国別の研究開発費
アメリカ合衆国:5,515億ドル
中国:4,626億ドル
日本:1,733億ドル
韓国:954億ドル※OECDによる2018年
アメリカ合衆国:5,515億ドル
中国:4,626億ドル
日本:1,733億ドル
韓国:954億ドル※OECDによる2018年
合衆国・中国とは比較するのもなにですが、日本のざっくり半分です(約55%)。
上記7つの新産業について、
・専門人材の確保
・核心源泉技術の確保
・研究開発投資
・創業のしやすさ
・政府支援
・安定した法的基盤
・核心源泉技術の確保
・研究開発投資
・創業のしやすさ
・政府支援
・安定した法的基盤
の6つのパラメーターで切って、韓国を100とした場合の比較を行っています。『全国経済人連合会』の分析によれば2021年の結果は以下です。
・専門人材の確保
アメリカ合衆国:134.5
日本:106.4
韓国:100
中国:97.6
アメリカ合衆国:134.5
日本:106.4
韓国:100
中国:97.6
・核心源泉技術の確保
アメリカ合衆国:132.8
日本:122.3
韓国:100
中国:87.6
アメリカ合衆国:132.8
日本:122.3
韓国:100
中国:87.6
・研究開発投資
アメリカ合衆国:136.7
中国:125.7
日本:110
韓国:100
アメリカ合衆国:136.7
中国:125.7
日本:110
韓国:100
・創業のしやすさ
アメリカ合衆国:155
中国:142.1
日本:102.5
韓国:100
アメリカ合衆国:155
中国:142.1
日本:102.5
韓国:100
・政府支援
中国:147.1
アメリカ合衆国:118.3
日本:105
韓国:100
中国:147.1
アメリカ合衆国:118.3
日本:105
韓国:100
・安定した法的基盤
中国:147.5
アメリカ合衆国:132
日本:110.8
韓国:100
中国:147.5
アメリカ合衆国:132
日本:110.8
韓国:100
というわけで2021年は韓国は6つのうち4つで最下位です。
2025年の予測は……?
これが2025年には以下のようになると予測しています。
・専門人材の確保
アメリカ合衆国:142.5
中国:121.4
日本:110.9
韓国:110
アメリカ合衆国:142.5
中国:121.4
日本:110.9
韓国:110
・核心源泉技術の確保
アメリカ合衆国:140
日本:122.9
韓国:1112.1
中国:109.3
アメリカ合衆国:140
日本:122.9
韓国:1112.1
中国:109.3
・研究開発投資
アメリカ合衆国:145.8
中国:135
韓国:123.6
日本:114.3
アメリカ合衆国:145.8
中国:135
韓国:123.6
日本:114.3
・創業のしやすさ
アメリカ合衆国:160.8
中国:135.7
韓国:105
日本:104.2
アメリカ合衆国:160.8
中国:135.7
韓国:105
日本:104.2
・政府支援
アメリカ合衆国:140.8
中国:137.9
日本:110
韓国:109.3
アメリカ合衆国:140.8
中国:137.9
日本:110
韓国:109.3
・安定した法的基盤
アメリカ合衆国:143
中国:135.8
日本:114.2
韓国:96.4
アメリカ合衆国:143
中国:135.8
日本:114.2
韓国:96.4
2025年には合衆国がいずれのパラメータでも圧勝ですが、「研究開発投資」と「創業のしやすさ」で日本を抜くと予測しています。
それでも韓国は6つのパラメーターのうち3つで最下位です。
そもそも韓国の「○年後に日本を抜く」という話は願望丸出しのことが多いのですが、さてどうなるでしょうか。
このリポートでは以下のように言及しています。
(前略)
5年後、韓国は「専門人材の確保」の項目で中国に追い越され、「核心源泉技術の確保」も中国との格差が縮まり、技術と人材部門の競争力で中国が韓国を激しく追撃すると予想される。また、5年後、韓国は「政府支援」、「信頼性の高い法的基盤」の項目で4カ国のうち最下位を記録するものと予想される。特に安定法的基盤の競争力レベルは、現在の100よりもむしろ低くなった96.4と予想される。これに対して、『全国経済人連合会』は、将来韓国の新産業専門人材の確保と生態系を構築する制度・インフラの競争力弱化が懸念されると明らかにした。
(後略)
5年後、韓国は「専門人材の確保」の項目で中国に追い越され、「核心源泉技術の確保」も中国との格差が縮まり、技術と人材部門の競争力で中国が韓国を激しく追撃すると予想される。また、5年後、韓国は「政府支援」、「信頼性の高い法的基盤」の項目で4カ国のうち最下位を記録するものと予想される。特に安定法的基盤の競争力レベルは、現在の100よりもむしろ低くなった96.4と予想される。これに対して、『全国経済人連合会』は、将来韓国の新産業専門人材の確保と生態系を構築する制度・インフラの競争力弱化が懸念されると明らかにした。
(後略)
総じていえば、韓国の新産業の競争力は2025年にも下位にとどまるとなります。
当たるも八卦、当たらぬも八卦ではありますが、さて5年後にはどうなっているでしょうか?
⇒参照・引用元:『全国経済人連合会』「韓新産業の競争力、5年後も下位」
(吉田ハンチング@dcp)