韓国経済を支えてきた自動車産業は弱体化しています。コロナ禍でそれは一層進みました。韓国の2020年の自動車輸出台数が締まったのですが、『韓国自動車産業協会』のデータによれば結局「181万6,831台(対前年比:21.4%減少)」とついに200万台を割り込みました。
以下をご覧ください。
韓国の自動車に輸出台数は2011年の「315万台」をピークに右肩下がりでついに189万台まで落ちました。この189万台は2003年の「181万4,938台」に次ぐ悪さです。
2021年はコロナ禍からの回復が見込まれるので、2020年よりは上がるかもしれませんが、その代わり『双竜自動車』が消滅の危機にさらされています。
完成自動車メーカーの『双竜自動車』が消えると、ざっくり10万台の輸出がなくなります。韓国自動車の輸出の衰退は、はっきり見えるようになってきたといえるでしょう。
自動車生産量は「11.2%」減少!
2020年
韓国内「自動車生産量」:350万6,848台
(対前年比:11.2%減少)
韓国内「自動車生産量」:350万6,848台
(対前年比:11.2%減少)
となっています。各メーカー別に生産台数の実績を見ると以下のようになります。
『現代自動車』:161万8,411台(9.4%減少)
『起亜自動車』:130万7,254台(9.9%減少)
『韓国GM』:35万4,800台(13.4%減少)
『ルノーサムスン』:11万4,630台(30.5%減少)
『双竜自動車』:10万2,994台(19.7%減少)
『起亜自動車』:130万7,254台(9.9%減少)
『韓国GM』:35万4,800台(13.4%減少)
『ルノーサムスン』:11万4,630台(30.5%減少)
『双竜自動車』:10万2,994台(19.7%減少)
『韓国GM』は「13.4%」も生産台数を落としましたが、ストライキの影響で生産台数が「2万5,000台」は減ったと考えられています。『ルノーサムスン』の「30.5%減」は、日産「ローグ」の委託生産がなくなったためです。『双竜自動車』は読者の皆さんもご存じのとおり、経営が傾き風前の灯火です(すでに消灯ですが)。
というわけで、韓国メディアに派手な惹句が並んだ割には、韓国の自動車産業の沈下は明確になっています。
(吉田ハンチング@dcp)