アメリカの雇用統計の結果は「毎月第1金曜日」に発表されます。11月の米雇用統計の結果が12月02日(金)に発表されました。トピックとしては「非農業部門雇用者数が17万8,000人増」。また「失業率4.6%」と失業率が大幅に下がったことです。
この失業率の低さは約9年ぶりという水準で、2008年のリーマンショックでアメリカの雇用情勢は危機的な状況に陥りました。失業率は2009年には10%を超えます。
2009年10月:10.1%
2009年11月:10.0%
2009年12月:10.0%
この3カ月が失業率のピークでした。
2007年から2016年11月までの失業率の推移をグラフ化したもので、一番太い水色の線が2016年のものです。これを見れば明らかなとおり失業率の水準は2007年時と同程度であることが分かります。
これはFRB(連邦準備理事会)の金融政策が功を奏していることの表れです。12月には利上げに踏み切るのではないか、という観測が強まっています。利上げが行われると市場に大きなインパクトを与えることになります。12月のFRBの動き、金融政策に注視し、また利上げに備えての準備を怠らないようにしなければいけません。
(高橋モータース@dcp)