中国では雇用問題が深刻です。景気の低迷が長期化しており、仕事がなくてもはや「自身の将来に明るい展望を描けない」と若い世代の絶望感が深まっています。
2024年08月15日、中国の統計局が失業率のデータを公表しました。以下をご覧ください。
2024年07月の「全国の都市部における学生を除く16~24歳の労働力の失業率」は「17.1%」となっています。
06月は「13.2%」でしたから、なんと1カ月で「約3.9%」も上昇したのです。
Money1でもご紹介しましたが、そもそも中国の統計局は、同じ若い世代の失業率の統計をいったん公表しなくなりました。都合が悪いほど悪いので「統計基準を改める」として、再度公表するようになりました。
ほら始まった「中国統計局が若者の失業率の公表を停止」
先の記事で「統計をごまかす以外の手はあるのでしょうか」と書いたばかりですが……もう始まりました。2023年08月15日、中国の統計局は「調査システムの改善と最適化の必要性を理由に、今月以降、年齢別の失業状況の公表を停止する」と発表しました。...
2023年08月15日、中国の統計局は「調査システムの改善と最適化の必要性を理由に、今月以降、年齢別の失業状況の公表を停止する」と発表したのです。
このとき、公表を打ち切る直前のデータは、失業率「2023年06月:21.3%」でした。つまり、若い世代(16~24歳」は、5人に1人が失業という状況でした。
「データの公表を再開する」としたのは2024年01月17日。その後、中国統計局は「01~02月の16~24歳の若い世代の失業率:14.6%」と公表。
しかし、また失業率は上昇し「17.1%」まできました。
この数字は甘々で、本当の失業率は「45.6%」「いやほとんど6割に達している」といったツッコミがあることを忘れてはなりません。
さあ、中国の統計局はまたデータの公表をやめるでしょうか?
(吉田ハンチング@dcp)