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韓国「政府が自分で信用収縮を起こすつもりか」

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韓国政府は家計負債の急増を食い止めるため、必死になって金融機関の個人向け融資を絞ろうとしています。先にご紹介したとおり、これは信用収縮、credit crunch(クレジット・クランチ)を引き起こす可能性があるのです。

信用収縮というのは、流動性が急激に縮小に転じることをいいます。流動性が極端に失われてお金が不足するのです。

当然資産に流れ込む資金の流入量が細くなりますから資産価値は下がり、お金が借りにくくなって企業の投資も減り、雇用を生むことも難しくなります。信用収縮は経済に大変な悪影響、ときに致命的な経済危機をもたらすのです。

そうなのです。韓国政府が現在行っていることは、

・金利の上昇
・融資の制限

と、まさに信用収縮を引き起こすことです。また、もし信用収縮によって資産バブルが崩壊したら、それはさらに信用収縮を加速します。

つまり、韓国政府はミンスキー・モーメント(Minsky morment:形成されたバブルが崩壊(調整)に転じる瞬間あるいは局面のこと)に向かって自ら引き金を引いている――ともいえるのです。

「ミンスキー・モーメント」とはナニか
経済ニュースの解説記事などで「ミンスキー・モーメント」という単語が登場することがあります。実は、あまり聞きたくはない言葉なのですが、このミンスキー・モーメントとはどのような意味なのかご存じでしょうか?■「バブルが崩壊に転じる局面」のことこの...

(柏ケミカル@dcp)

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