「消却」と縮めて使われることが多いですが、正確には「株式消却」です。
企業が市場に公開されている自社の株式を買い付けることがあります。いわゆる「自社株買い」です。この買い付けた株がどうなるのかといいますと、従業員の持ち株会へ譲渡することもありますが、「消却」されることもあります。
「消却」が行われると、発行済み株式からその分の株式が取り除かれます。つまり、なくなるわけです(「実態がなくなる」と説明されます)。消却された株式の分だけ、市場で公開されている株式が減るわけですから、1株当たりの利益が高まる効果をもたらします。そのため、企業が「自社株買い⇒(株式)消却」を行うことは、株価を押し上げる要因となるのです。
(柏ケミカル@dcp)