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ロシア銀行で「市民への外貨販売を一部緩和」と報道。ロシアをもっと追い込む必要あり

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短信です。誠に申し訳ありません。

2022年04月08日、ロシアメディア『タス通信』に、ロシア中央銀行が現金通貨に関する施策を一部緩和し、04月18日から銀行における外貨販売を再開する――という報道が出ました。

記事の一部を以下に引用します。

(前略)
さらに、ロシア中央銀行は04月18日から、銀行が市民に現金を販売する機会を再開しますが、04月09日以降に銀行が受け取ったもののみです。
(後略)

⇒参照:引用元:『タス通信』「ロシア連邦中央銀行は、現金通貨による運用の一時的な手続きを緩和しました」

先にご紹介したとおり、ロシア中央銀行は03月09日~09月09日の6カ月、銀行で外貨を販売しないという制限をかけました。これの一部緩和をすると報じています。

恐らく、ルーブル安が一服したことが背景にあると思われます。以下がドルルーブルチャートです。

ロシアが無法にウクライナに侵攻した02月24日よりもルーブル高な水準になっています。このような市場の動きに外貨販売を一部緩和してもよいと判断したと見られます。

ただ、この『タス通信』の報道にある内容をロシア中央銀行の公式サイトでは確認できません(2022年04月09日09:18現在/日本時間)。

「ロシア中央銀行は、ブローカーや銀行を通じて外貨を売買するための規則を緩和する」というニュースは出ているのですが、内容は「12%に設定されていたブローカーを介した外貨購入の手数料をキャンセル」というもので、市民に対する外貨販売が04月18日から一部再開されるなどとは書いてありません。

それはともかく、同じく04月08日、ロシア中央銀行は、先に20%に上げた規準金利を300bp下げ(1bpは0.01%)、17.0%としました。

これもルーブル安が落ち着いたためと見られます。再びルーブル安がぐいぐい進行するようにロシアを締め上げる必要があります。

(吉田ハンチング@dcp)

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