韓国の家計負債が異常な速度で増加してきたことは、もはや読者の皆さまもご存じのとおりです。
対GDP比で100%を超えています。これはまあ毎度おなじみの話で「南欧型の経済危機が来なければいいですね」なのですが。
韓国の場合、政府負債・企業負債・家計負債の三部門のうち、(増加速度という面で)まだしもマシだったのは企業負債ですが、これが怪しくなってきました。
『IIF』(Institute of International Financeの略:国際金融協会)の「グローバル債務モニター」のデータによると、2022年第1四半期の韓国の企業負債(非金融系企業)、家計負債の対GDP比率は以下のようなります。
まず家計負債ですが、対GDP比率で韓国の家計負債は調査36カ国中で第1位でした。韓国の家計が世界一の負債規模であることは変わりません。
次に企業負債です。
韓国の非金融系企業負債の規模は対GDP比で116.8%。上から7番目で、日本のすぐ下です。しかし、これで「まだマシ」と安心はできないのです。
というのは前記のとおり、増加速度が問題なのです。
韓国は2021年第1四半期と比較して「5.5%」も上昇しています。これはベトナムの「+10.9%」に次いで世界第2位の上昇幅なのです。
というわけで、企業負債の増加速度はまだマシといっていられなくなっています。
(吉田ハンチング@dcp)