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「韓国版アイアンドーム」は当たりますか?「民間に被害が多数発生するかも」

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イスラエルと武装集団ハマスが衝突し、中東戦争に発展するのではあるまいな――と世界中が戦闘の行方を懸念しています。

イスラエルの防空システム「アイアンドーム」についてが韓国でも注目されています。

90%以上の確率でロケット砲・ミサイルを迎撃できるといわれてきたアイアンドームがハマス側の飽和攻撃によって、突破されたと目されているからです。

Money1でもご紹介したことがありますが、韓国では「韓国版アイアンドームを開発する」と表明しており、北朝鮮からの攻撃を防ぐためのキルチェーンの一環とする――はずだったのです。

まだ出来てもいない物」の性能を心配しても仕方ないのですが、2023年10月16日、国会国防委員会で開かれた防衛事業庁、国防科学研究所に対する国政監査で、「韓国版アイアンドーム」についての質問が出ました。

『共に民主党』議員からの質問は、

「イスラエルは情報力と軍事力に優れた国だが、それでもあまりにも虚しく突破された。

韓国型ミサイル防衛システムは、果たして多くのお金をかけて完成したときに費用対効果があるのか疑問だ。LAMD迎撃システムが整う場合、90%以上迎撃可能だと自信を持って言えるのか?

でした。まだ影も形もない物ですし、イスラエルのアイアンドームのように「戦闘による能力証明」ができようもないので、かなり厳しい質問です。

国防事業庁長官は「長射砲迎撃システムは被害を最小化するためのもの、国家的・軍事的に重要な施設を防御するためのもの」とし「民間人の被害は多数発生する可能性があると予想される」と答えました。

正直な告白というべきでしょう。「そんなもんは、やってみなきゃ分からん」というのが本当です。

また、興味深いのはこの監査で戦力化できるのは2029年とされたことです。

もともと文政権化で「やる」ことになったのですが、「事業期間2022~2035年」でした(2021年06月28日付け防衛事業庁プレスリリースによる)。ところが、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんの公約によって、これが2026年に前倒しされたのです。

ところが「やっぱり無理」なので、今回めでたく「後ろ倒し」に戻ったわけです。

「韓国人はうそつきだが、正直だ」(古田博司先生の至言)というのは、こういう点にも見られます。

対句は「日本人は正直だが、不誠実だ」です。

(吉田ハンチング@dcp)

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