2023年03月02日、『韓国銀行』が「2022年中の主要機関投資家の外貨証券投資動向」が公表されました。このデータは、韓国の機関投資家が外国のSecurities(証券類)にどのくらい投資しているのかを示しています。
2022年の第4四半期は興味深い結果となっています。
2022年第4四半期
株式への投資残高:1,731.7億ドル(-96.87億ドル)
債券への投資残高:1,638.4億ドル(-243.0億ドル)
KoreanPaperへの投資残高:282.8億ドル(-84.0億ドル)
合計:3,652.9億ドル(-423.7億ドル)※( )内は2021年末と比較した増減
株式、債券、KoreanPaper(コリアンペーパー)※、全ての投資残高が減少しました。
※コリアンペーパーというのは、韓国法人が外国で発行した外貨建てSecurities(証券類)です。
合計でなんと「423.7億ドル」減少で、外貨建てSecurities(証券類)への投資残高は「3,652.9億ドル」まで減っています。
投資残高推移
2020年:3,762.1億ドル
2021年:4,076.6億ドル
2022年:3,652.9億ドル
2020年:3,762.1億ドル
2021年:4,076.6億ドル
2022年:3,652.9億ドル
このように外貨建てSecurities(証券類)残高が減少したのは、2011年以来初めてのことです。
しかも2011年の減少は「120億ドル」でしたから、減少幅は3.5倍です。
ここまで減少した理由は、景気減速による株価の下落と評価損の拡大です。
評価損
株式: 96.7億ドル
債券:243億ドル
株式: 96.7億ドル
債券:243億ドル
を記録しており、さぞかし機関投資家の皆さんもうんざりしているでしょう。問題は2023年にどこまで戻るかです。
(柏ケミカル@dcp)