韓国の生産人口は半減する

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何度もご紹介していますが、韓国は合計特殊出生率が世界最低の「0.84人」(2020年)。2020年には人口の自然減少フェーズに入っており、日本よりもずっと早く老いていく国です。

韓国政府も人口減少が顕著になっている点を懸念し、施策を打ってきたのですが成果は上がっていません。

2021年12月09日、韓国の企画財政部が「’21年将来人口推計(’20~’70年)分析」という資料を公開しました。韓国政府による将来の人口推計です。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「’21年将来人口推計(’20~’70年)分析」

企画財政部は以下のように結論付けています。

総人口は「2020年:5,184万人」から緩やかに減少を始め、2030年以降に減少速度は加速され、2070年に「3,766万人」になる(中位予測シナリオ)。

2020年:5,184万人
2030年:5,120万人
2070年:3,766万人

人口減少の速度(1年間での人口減少)
2020年: -3万人
2030年:-10万人
2070年:-51万人

生産年齢人口(15~64歳)
2020年:3,738万人
2030年:3,381万人
2070年:1,737万人

この予測によれば、2070年までの50年間で人口は「1,418万人減少」します。「27.4%」の減少します。

しかし、経済活動を支える生産年齢人口(15~64歳)は「2020年:3,738万人」から「2070年:1,737万人」へ「2,001万人」減少します。驚くなかれ「53.5%」の減少です。

これは人口に占める高齢者の割合が増えるからです。

かなり衝撃的な結果ではありますが、本当にそれで済むのか、という疑問もあります。

というのはシミュレーションのシナリオが以下のようなものだからです。

合計特殊出生率は「2020年:0.84人」から「2024年:0.70人」まで下落した後、緩やかに反転回復し、

2031年:1.0人
2046年:1.20人

となる。

これは、コロナ19事態で延期された婚姻が回復すること、出生児数70万人と多かった91年生まれが30歳代になり出産が期待されるため。

引用元は同上

合計特出生率が上記のように回復することを見込んでいますが、これがアテになるかどうかです。

また、海外からの人口流入も見込んでいます。以下が企画財政部の説明です。

外国からの人口流入がコロナの影響で2020~2021年に「-6万人」水準まで減少。

2022年からは純流入に転換して2030年まで「年平均4.7万人」で増加すると展望する。

国際純流入
2020年:-5.8万人
2021年:-6.3万人
2022年:0.8万人
2023年:4.3万人
2024年:5.7万人
2030年:4.6万人

引用元は同上

本当にそううまくいくのでしょうか。

韓国の場合は人口を一挙に増やすよい方法があります。

北朝鮮と統一するのです。東西ドイツ統一の時のように国民が格差に苦しみ、社会保障費が大変な出費に苦しむことになるかもしれませんが、少なくとも人口の急減少からは回復することが可能です。

日本も全く他人事ではないのですが、少なくとも今のところ韓国よりも人口減少の速度は緩やかです。日本についての予測もまた別記事にてご紹介するようにいたします。

合計特殊出生率は「女性一人が15歳から49歳までに出産する子供の数の平均」です。

(吉田ハンチング@dcp)

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