中国・アメリカ合衆国の貿易戦争が激化。関税賦課合戦もお互いにチップを積み上げ、中国経済は袋小路に陥っています。
二進も三進もいかないので、ここにきて中国の商務部はやたらと会議を開催しています。
2025年04月15~18日
「中韓自由貿易協定」第2段階に関する第11回交渉を北京で開催。
(合衆国とのデカップリングが深化しているので韓国も標的です)
2025年04月18日
商務部が「サービス産業の開放拡大のための総合的試行計画の加速に関する作業計画」を公表。
製造輸出業が高い関税に阻まれてもう駄目なので、商品輸出ではなく「サービス貿易」によって儲けたい――という動きです。実は、同じようなことを示唆する論文を『韓国銀行』も出しています。
商品の貿易では袋小路なので、サービスで利益を出してやろう――と大朝鮮・中国と小中華・韓国が同じような蠢動を始めています。これは非常に興味深い点です。
※『韓国銀行』から出た論文については長くなるので別記事にします。
2025年04月21日
中国共産党中央委員会と国務院は「自由貿易試験区強化戦略の実施に関する意見」を公表。自由貿易試験区の建設に向けて体系的な取り決めを発表。
「自由貿易試験区」を拡大強化するので、「外国資本よ、お金を入れてくれ」という話です。この期に及んで、こんなものに騙される奴ぁいねえよ――です。
2025年04月24日
商務省が「外資企業に関する円卓会議」を開催。
「中国は引き続き高度な対外開放を拡大し、外資企業の合法的な権益を真剣に守り、外資企業が中国で生産・経営上の問題を解決することをより積極的に支援し、生産・サプライチェーンの安定と円滑な運営の確保に努め、外資企業の問題と要求の解決を促進していく」と主張。
中国は引き続き外資の権益を守る(アッハハハ)ので「金入れろ」という話です。
こんなものに騙される奴はいない――という話です。
2025年04月25日
中国共産党中央委員会政治局は、現在の経済情勢と経済活動を分析・研究する会議を開催。
習近平 中国共産党中央委員会総書記が会議を主宰。
とうとう習近平さんが自ら主宰する会議が開催されました。袋小路に陥った中国の経済状況について「分析・研究」する内容だったとのこと。
『新華社』が報じるところによれば、党の経済活動に対する全面的指導を強化することが求められ、幹部に対しては「困難に立ち向かう姿勢」を奨励したそうです。
また「高品質な発展の新局面を切り開くことが目標」と強調した――とのこと。
こんなものでリアルな経済的困難が打開できるようなら、誰も苦労はしません。
中国の皆さんが陥っている経済的苦境を脱する一番良い方法――最も根源的な解決法は、中国共産党を瓦解させることです。
(吉田ハンチング@dcp)