大朝鮮・中国と小中華・韓国の双方で「おから工事」が注目されています。中国の方はいうまでもありませんが、韓国でも「いつまでたっても」ケンチャナヨ工事がなくなりません。
韓国では事故が起こるたびに「後進国級の事故」などといわれたりしますが、いつまでもたっても「先進国級の工事」が行われることはないのです。
北に目を転じれば、金ちゃんファミリー三代目が支配するカルト宗教国家のような北朝鮮も大して変わりません。なにせ、国民が大量に餓死しても平気な国ですから、まともな建設工事などできようもないからです。
貧すれば鈍する――というのは真実です。食べ物に事欠くような環境ではまともな文化など育ちません。
韓国語版『Radio Free Asia』が面白い記事を出しています。北朝鮮の53階建てマンションが竣工10年しかたっていないのに、崩壊の危機に瀕しており、住民が恐怖している――というのです。
問題となっているのは、上掲の平川区域の未来洞にある53階建てマンション。未来科学者大街を象徴する代表的な建物――だそうです。
同記事から一部を以下に引用するとこんな具合です。
↑キャプションには「평양 미래과학자거리 아파트 외벽에 균열과 벽면 부식의 흔적(平壌・未来科学者通りのアパート外壁に、ひび割れと壁面腐食の痕跡)」と書いてあります。(前略)
未来科学者大街は2015年に平壌中心部に完成した住宅団地で、当時北朝鮮は「最高水準の住宅とサービス施設が集まった団地」として宣伝した。金正恩が自ら団地の名称を命名し、その関心の高さを示していた。金正恩は当時こう述べた:
「普通の教育者や科学者たちが、一銭も払わずに宮殿のような家に住めるようにした」
――と。
特に、53階の超高層住宅の上に建てられた象徴塔を称賛していました。しかし、「平壌の誇り」と宣伝されてきたこの建物に欠陥が次々と現れている。
特に、自宅や近隣の壁にひびが入っている住民は不安を強く感じており、2014年05月に発生した23階建てアパートの倒壊事件を口にする住民もいる。
この事故では、平壌・平川区域の安山1洞にあった23階建てアパートが倒壊し、数百人が死亡したとされている。その影響で、当時の人民保安相(現:社会安全相)や平壌市党委責任書記などの高官が、住民や遺族に公開謝罪を行う事態になった。
(後略)⇒参照・引用元:韓国語版『Radio Free Asia』「평양 미래과학자거리 53층 아파트 ‘붕괴 우려’ 확산」
この一見格好よく見えるマンションは――金正恩政権になって初めて平壌市内中心部に建設された住宅街で、2015年11月に完成。全体で2,584世帯が入居可能で、核・ミサイル開発に関与した科学者や技術者たちが主に住んでいるとされる――とのこと。
また――原子核の形を模したデザインを採用し、当局が「銀河マンション」と名付けた。建物の屋上には、地球と衛星を模したシボルタワー(高さ24m、重さ40トン超)が設置されている――とのことです。
竣工10年しかたっていないのに、壁のあちこちにひび割れが入り、仕上げ材やタイルが剥がれている、というのは大問題でしょう。
この建物は「専門の建設業者ではなく軍部隊が動員され、わずか9か月で完成した」という情報も出ています。
パリルパリルとスピード重視でケンチャナヨ工事が行われたわけです。いい加減ですね。
(吉田ハンチング@dcp)