韓国「世宗市」で住宅価格が3カ月連続下落。「バブル崩壊の足音か」と注目

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韓国では住宅価格・地価など、不動産取引に関する情報が非常に早く集計され、Web上で確認できます。そのため、異変が感知されるのも早いのです。

2020年に44.9%もマンション価格が上昇した「世宗市」で異変です。

この44.9%というのは韓国で全国一の上昇率だったのですが、この3カ月、マンション売買変動率調査で下落が続いています(『부동산원』の調査による)。

06月:-0.15%
07月:-0.21%
08月:-0.29%

販売だけではなく、賃貸の方でも価格は下落しています。こちらは4カ月連続の下落です。

05月:-0.19%
06月:-0.41%
07月:-0.31%
08月:-0.14%

世宗市で住宅価格が反転、下落傾向を示しているのは、韓国政府が躍起になって供給量を増やしているからというのがその理由の一つです。韓国政府は08月30日になって追加で計1万3,000世帯分の公共宅地を造成すると発表。

(今度は供給過多になるのではとも考えられますが)とにかく供給量が増えるのは確かです。その分価格が下がるのは当然のことといえます。

これまでは税制改革ばかり行って「下がりませんねぇ」だったのですが、今になってやっと供給量を増やすのかという話です。

この世宗市の反転をもって一部の韓国メディアには「すわバブル崩壊の足音か」という記事が出ています。しかし、これはもう少し見ないと分かりません。そもそもバブル崩壊の端緒というのは、後になってみないと分からないものなのです。

ただし、なんだか危なくなってきたなぁ……という感じはあります。

(吉田ハンチング@dcp)

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