2025年05月17日、韓国光州市光山区松汀洞の『クムホタイヤ』光州工場で大火災が発生しました。
韓国消防庁によると、午前7時11分頃に発生した火災は拡大したため、午前7時59分には「対応2段階」へ引き上げ、午前10時をもって「国家消防動員令」へと切り替えました。
火元ですが、タイヤの原材料である天然ゴムと化学薬品を混合する「練り工程」において、ゴムを予熱する装置から原因不明の火花が飛び散って発火した――と推定されています。
タイヤは可燃物で、その上有毒な黒煙が発生します。これは健康被害や環境汚染の面でも大きな問題となります。
実際、上掲写真のとおり黒煙が広がって、視界を遮るほどです。
タイヤは、一度火が付くと、中までじわじわと燃え続け、鎮火が非常に難しいのです。表面を消火しても内部でくすぶり続けるため、再び燃え上がることもあります。
タイヤが燃えると火災の熱エネルギーが非常に高く、周囲の構造物や設備へ延焼するリスクが高くなります。
火災が発生した建物には、生ゴム20トンとタイヤなど多数の可燃性物質が保管されていたため、消火完了までに数日かかるかもしれない――という見通しも出ています。
ここまで燃えると、「国家消防動員令」が発令されても無理ないところ。
2025年03月、韓国は大規模な山火事に見舞われ、鎮火に当たった消防士の方まで亡くなるという事態がありました。

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韓国の2025年は「火難」なのかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)