「来週の09月20日(月)期限の利子払いができない」という報道が『Bloomberg』に出た中国『恒大集団』。
「宇宙一の不動産屋」※が次週以降、実際にデフォルトを起こすかどうか世界的に注目されているわけですが、その懸念を裏付けるような動きが『中国人民銀行』にありました。
2021年09月17日、『中国人民銀行』は、7日・14日ものリバースレポ取引を合わせて「900億元」(約1兆5,300億円)の流動性を銀行システムに投入しました。
『恒大集団』のデフォルト騒動に備えるための流動性の供給、と考えられます(もう一つは10月01日から国慶節で1週間休みで流動性が細くなるのでそれへの対応)。
念のために書きますが、これは『恒大集団』への資金投入ではありません。『恒大集団』がデフォルト騒ぎを起こした際に、銀行システムにお金が足りなくなったら困るので、その流動性を確保するためのもの。
いわば、飛んだ際の短期資金の準備ができたよ、とも取れ、これから2週間が本当に山なんだと認識させられる話なわけです。
『恒大集団』がたとえ飛んでも中国共産党には救済する気がない――という話も出ています。
※正確には不動産ディベロッパーです。
(吉田ハンチング@dcp)