中国は「あの病気」で427万人も死亡したのか?というデータ

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2021年05月16日、反中国共産党メディア『大紀元時報』に「本当に?」という見逃せないデータが掲載された記事が出ました。

⇒参照・引用元:『大紀元』「中国本土におけるCCPウイルスの真の死者数はCCP自身によって明らかにされた」

「中国の第7回国勢調査の結果を受けて」として、中国の1990~2020年の

出生率
出生人口
死亡率
死亡人口
人口自然増加率
新しく増えた人口

についてのデータを掲載しているのですが、これが2020年だけ異様な数値となっています。

以下の表組は、『大紀元』の同記事に掲載された表組の数字を引用したものです(表組は横にスクロールできます)。

出生率(%) 出生人口(万人) 死亡率(%) 死亡人口(万人) 人口自然増加率(%) 新増人口(万人)
1990年 21.06 2,408 6.67 763 14.39 1,645
1991年 19.68 2,279 6.70 776 12.98 1,503
1992年 18.24 2,137 6.64 778 11.60 1,359
1993年 18.09 2,144 6.64 787 11.45 1,357
1994年 17.70 2,121 6.49 778 11.21 1,344
1995年 17.12 2,074 6.57 796 10.55 1,278
1996年 16.96 2,078 6.56 803 10.42 1,275
1997年 16.57 2,048 6.51 805 10.06 1,244
1998年 15.64 1,951 6.50 811 9.14 1,140
1999年 14.64 1,842 6.46 813 8.18 1,029
2000年 14.03 1,776 6.45 816 7.58 959
2001年 13.38 1,708 6.43 821 6.95 887
2002年 12.85 1,652 6.41 823 6.45 829
2003年 12.41 1,604 5.40 827 6.01 777
2004年 12.29 1,598 5.42 835 5.87 763
2005年 12.40 1,621 6.51 851 5.89 770
2006年 12.09 1,589 6.81 895 5.28 694
2007年 12.10 1,599 6.93 916 5.17 683
2008年 12.14 1,612 7.06 938 5.08 675
2009年 11.95 1,595 7.08 945 4.87 650
2010年 11.90 1,594 7.11 953 4.79 642
2011年 11.90 1,607 7.14 962 4.79 645
2012年 12.10 1,638 7.15 968 4.95 670
2013年 12.06 1,644 7.16 974 4.92 669
2014年 12.37 1,692 7.16 979 5.21 713
2015年 12.07 1,659 7.11 977 4.96 682
2016年 12.95 1,791 7.09 980 5.86 810
2017年 12.43 1,728 7.11 988 5.32 740
2018年 10.94 1,523 7.13 993 3.81 530
2019年 10.48 1,465 7.14 998 3.34 467
2020年 18.41 2,600 10.11 1,427 8.30 1,173

この『大紀元』の記事がどこからデータを入手したのかそのソースが分かりません。

中国の『国家統計局』はこのようなデータを公表していません。第7回国勢調査については当たり障りのない速報とデータの解釈という当局による核心に迫れない話ばかりに終始しています。いまだにソースとなるデータは公開されていません。

仮に『大紀元』が公表したデータが、中国共産党の当局が発表しようというデータそのままだったとして、2020年についてはとても信じられない数字が並んでいます。

まず、2019年に「10.48%」だった出生率が2020年に急に「18.41%」に増加し、出生者数も2019年の「1,465万人」から急に「2,600万人」になっています。こんな数字が信用できるでしょうか?

次に、死亡率ですが、2019年までは「7.xx%」に過ぎなかったものが、急に「10.11%」に上がり、死亡者数も2019年までの数年「998万人」など「1,000万人を切るほど」だったものが、2020年に急に「1,427万人」に増加しています。

上掲データから「出生人口」と「死亡人口」のデータだけ取り出すと以下のような無茶なグラフになるのです。

もし本当にこの数字が正しいのだとしたら、死亡者数の増加理由は1つしか考えられません。

あの病気です。

2019年までほぼ1,000万人ほどの死亡者ですので、ざっくり「427万人」があの病気で死亡したと推計できてしまいます。中国当局の公式発表は「あの病気での死者:4,858人」(2021年05月13日時点)なので、桁が3つも違うことになるのです。

『大紀元』の記事はこの点において「中国共産党自身があの病気により死者数を明らかにした」と述べています。

もし本当であれば大変なことですが、しかしデータがどこから来たのかが不明なため、信憑性に疑問があります。データがどこから来たものなのか知りたいところです。

(吉田ハンチング@dcp)

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