アメリカ合衆国のアトランタを出発した韓国政府のチャーター機は。2025年09月12日午後3時24分頃、韓国人316人を乗せて仁川空港に無事到着しました。

空港では多くの家族・関係者が、拘束・解放された人を出迎えました。

大統領室の姜勲植(カン・フンシク)秘書室長は、空港で記者ブリーフィングを開き、記者からの質問に答えました。
この中で面白いことを言っています。
以下に『朝鮮日報』の記事からQ&Aの部分を引きます。ちょっと長いので、面倒くさい方は強調文字の部分だけでもご注目ください。
(前略)
質問:搭乗客たちの健康状態はどうか?回答:
外交部1次官・朴潤柱(パク・ユンジュ)「特に病気の方や健康上の問題は発見されなかった」姜秘書室長「1人妊婦がおられたが、ファーストクラスにお迎えして心理的安定に最善を尽くした。機内出発の時には皆が拍手し、歓呼しながら安堵したという雰囲気を伝え聞いた」
質問: ビザ問題はどう解決するのか?
姜秘書室長「トランプ大統領がこの問題全般について再点検することを要請し、熟練した技術者は合衆国に留まってほしいという意志を明らかにしたことがある。
個別事案について答えることは外交的非礼となりうるのでご理解をお願いする」
質問:現地に残る人はいないのか?
回答:
朴第1次官「個人弁護士を通じて保釈申請をしていると承知している。アトランタ領事館で最後の1人まで見守り支援するつもりだ」質問:今回帰国した協力会社の職員は再び合衆国に入国できるのか?
回答:
姜秘書室長「再入国の可否は、今すぐ可能な人から『LGエネルギーソリューション』で出国を準備しているという話を会社から聞いた。今後ビザ問題が整理される順に進行するだろう。
今回戻った方々は心理治療などが必要で、すぐに出国することは会社の立場としても勧めていないと承知している」
質問:対米投資企業の反応はどうか?
回答:
朴第1次官「対米投資企業20余りと懇談会を持ち、先制的な措置を取って入国した方々が大半だ。今すぐ問題となる部分は解決し、以後ビザや両国協議は外交部ワーキンググループで追加的に議論して処理する」
質問:既存のB1ビザで現地にいる人々は安全なのか?
回答:
姜秘書室長「わが国のB1ビザは設備や施設の初期工程の場合、派遣が可能とされており、ESTAビザもこれに準ずるものと解釈する。これまでは問題がなかったが、今回米国当局がクレームをつけて問題が発生した。
根本的な体系改編には時間がかかるので、当面は合衆国の現状に合わせて動く必要がある。
長期的にはワーキンググループを通じて不信をなくしてこそ、対米企業も安全に投資できると考える」
朴第1次官「現在作業をしている方々もいるはずだ。確実にするために解釈の問題を米韓双方でよく協議するつもりだ」
⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「강훈식 비서실장 “한미 양국 간 비자 해석 차이…워킹그룹 가동해 문제 해결에 나설 것”」
大統領室の姜勲植(カン・フンシク)秘書室長は、今回の大量逮捕者が出たのは「合衆国がクレームをつけたから」と言っています。
また、朴潤柱(パク・ユンジュ)外交部1次官は「解釈の問題」と述べました。
つまり韓国政府は「オレたちは悪くない」という認識なのです。
これは「クレームをつけた」では済まない問題です。
実際の「労働」や「現場での作業」は原則できません。
USCIS(合衆国移民局)や国務省のガイドラインも明確で「工場ラインに入って作業する」「機械の運転を行う」といった活動はB1では違法に該当しうるのです。
合衆国が突然「気まぐれでクレームを入れた」のではなく、制度上そもそもB1はグレー(本来は不可)だった。
トランプ政権下での移民法執行強化・不法就労取り締まり強化の流れの中で、今回の現場が摘発対象になったと見るのが妥当です。
したがって、「今まで問題なかった ⇒ 今回たまたまクレーム」ではなく、「これまで黙認されていたグレー運用が一気に摘発に転じた」と認識すべきです。
いや、お前らの“自分たちに都合のいい解釈”ではなく、現地の法律を守れよ!――という話ではないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)






