2020年09月15日、アメリカ合衆国の『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)に対する制裁措置が発動しました。
合衆国の「中国に半導体を渡すな」戦術によって『ファーウェイ』は高性能の半導体を入手できなくなり、かき集めた半導体の在庫がなくなり次第、ハイエンドなスマートフォンの生産は不可能になります。
この『ファーウェイ』の(やがてくるであろう)墜落は、他社にとってはチャンスです。
特に韓国では『サムスン電子』の世界的躍進につながるのではないかと期待されています。
ところが、残念な結果がまず「半導体」の分野で出ました。
2020年第2四半期、スマホに搭載される「AP」(Application Processorの略:アプリケーション・プロセッサー)において『サムスン電子』の世界シェアは落ちたのです。
調査会社『Counter Point Research』のリポートから以下に引用します(表組は横にスクロールできます)。
2020年第2四半期のAP世界シェア
第1四半期シェア 第2四半期シェア ランク クアルコム(Qualcomm) 33% 29% 1位(-) メディアテック(MediaTek) 24% 26% 2位(-) ハイシリコン(HiSilicon) 12% 16% 3位(1ランクUP) アップル(Apple) 11% 13% 4位(1ランクUP) サムスン電子(SAMSUNG) 16% 13% 4位(1ランクDOWN) ユニソク(Unisoc) 5% 4% 6位(-) ⇒データ出典:『Counter Point Research』「クアルコム、2020年第2四半期にHiSiliconにシェアを奪われたにもかかわらず市場をリード」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
上掲のとおり、『サムスン電子』のシェアは「3%減少」し、ランクも「第4位」に下落しました。
ちなみに『クアルコム』『アップル』は合衆国企業、『メディアテック』は台湾企業、『ハイシリコン』『ユニソク』は中国企業です。
残念ながら、韓国の思惑は外れた結果となっています。
第3四半期にどうなるか注目ですが、また結果が出たらMoney1でもご紹介するようにいたします。
(柏ケミカル@dcp)