<<重要な追記>>
初出の記事タイトルに誤りがありましたので修正しました。誠に申し訳ありません。
<<追記ここまで>>
2023年11月01日、韓国の産業通商資源部が「2023年10月の輸出入動向」のデータを公表しました(暫定版)。
韓国では輸出の回復が望まれていますが、ポイントは
①半導体
②対中国貿易
の2つです。
Money1でもご紹介しましたが、①を支える『サムスン電子』、『SKハイニックス』は供に2023年第3四半期も赤字でした(『サムスン電子』は半導体事業について)。
これまで大儲けしてきた②の対中国貿易は、貿易でのもうけを示す貿易収支(輸出 – 輸入)が、2022年にわずか「12.1億ドル」まで減少。
今回のプレスリリースで、産業通商資源部は以下のように書いています。
対中国貿易でも輸出が回復したように読めます。
しかし、本当にそうでしょうか。2023年01~10月の対中国の輸出入の金額推移を見ると以下のようになります。
上掲のとおり、オレンジの線「輸入」の方が常に青い線「輸出」よりも多いですね。確かに輸出は回復しているかもしれませんが、それでも輸入の方が多いのです。
つまり、貿易での儲けを示す貿易収支は以下のようになります。
2023年は01月から10月まで、韓国は対中国貿易で連続赤字で、一度も黒字なったことはありません。
2023年の貿易収支は01~10月累計で「-172.6億ドル」です。
2017年から2023年の対中国「貿易収支」の推移を見ると以下のようになります。
2018年には対中国貿易で「556億ドル」も黒字だったのに、2023年は赤転して「-173億ドル」の大赤字です。
韓国が中国から大儲けできる時代は終わった――と見るしかありません。
(吉田ハンチング@dcp)