10月16日(水)に急激にウォン安が進むという事態になりましたが、このウォンをドルに換える強い動きは16日18:00ごろに、ドルの価値(強弱)を示す「DXY」(ドル指数)とのディバージェンスは15時ごろに収まりました(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
つまり16日のこのポイントだけ異常に「ドルへのニーズ」が強かったのです。ウォンをドルに交換したい人が特別多かったのかもしれません(笑)。
以降は、DXYと連動した動きに戻ります。10月17日16時-18時ごろ急激にウォン高方向へ進みますが、これはDXYと連動しています。
この時間に何があったかというと、イギリスとEU間で「ブレグジット」についての合意がなされたという報道があり、以下の「ドルユーロチャート」のようにユーロ高が一気に進みました。
DXYの下落が示すとおり(当然ですが)ドルが弱まり、その流れでウォン高に傾いたわけです。上掲のチャートでユーロ高、DXYの下落、ウォン高、全て17日の16時-18時ごろで連動しているのがお分かりいただけるでしょう。ですので、特別に為替介入があってのウォン高といったものではなく、相互に関係している通貨取引の中で発生したものと考えられます。
ただし、16日の一時のウォン安進行はそもそもディバージェンスの発生が異常ですし、強力な「ウオン→ドル」の動きがあったものと推測されます。
さて、ドルが弱まったので円高かというと全然そんなことはなく、我らの円はやや安方向に動きました。リスクオンだー!となると円安になるという、さすが世界の変態通貨といえましょう。
(柏ケミカル@dcp)
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