おススメ記事

南朝鮮「自動車産業」利益率が低すぎないか

広告

韓国の経済は輸出産業によって支えられており、中でも主力となっているのは、

・半導体
・自動車
・造船
・鉄鋼

といわれています。『韓国貿易協会』が2019年07月15日に公表した「2019年上半期(01-06月)の輸出入統計を見ると、主要輸出品目は金額順に以下のようになります。

■2019年上半期の韓国輸出品目・金額順Top5
第1位 半導体:474億6,200万ドル/前年同期比▲22.5%
第2位 自動車:216億8,300万ドル/前年同期比6.9%増加
第3位 石油製品:200億6,100万ドル/前年同期比▲8.8%
第4位 自動車部品:113億700万ドル/前年同期比▲2.4%
第5位 船舶海洋構造物、部品:110億4,500万ドル/前年同期比2.1%増加

念のために付記します。▲はマイナスの意味です。

半導体の落ち込みが激しいですが、これは2017-2018年にあった暗号資産のマイニングブームが終息し、全世界的にメモリー需要が落ち込んだことを反映しています。アメリカ合衆国のインテル、マイクロン、エヌビディアなどのメモリー関連メーカーも業績を大きく下げましたので、特に韓国企業の業績だけ落ち込んだわけではありません。

韓国の自動車企業の利益は薄い

対して自動車輸出については前年同期比で上昇しています。しかし、韓国の自動車企業に問題がないわけではありません。特に注目したいのはその利益率の低さです。

2018年実績のデータを見ると以下のようになります。

現代自動車 売上高:9兆6,813億円/純利益:1,508億円(純利益率:1.6%)
起亜自動車 売上高:5兆4,170億円/純利益:1,156億円(純利益率:2.1%)

世界で最も有名な「韓国の自動車企業」は「現代自動車」と思われますが、韓国を代表する企業でも純利益率は「1.6%」しかないのです。何かあったら利益が吹き飛ぶぐらい薄い利益ではないでしょうか。

ちなみに、日本の自動車企業を2018年実績で「純利益率の良かった順」に並べてみると以下のようになります。

●「日の丸自動車企業」の売上高と利益率
トヨタ 売上高:30兆7,545億円/純利益:1兆8,829億円(純利益率:6.2%)
三菱自動車 売上高:2兆5,146億円/純利益:1,329億円(純利益率:5.3%)
SUBARU 売上高:3兆1,605億円/純利益:1,478億円(純利益率:4.7%)
スズキ 売上高:3兆8,715億円/純利益:1,788億円(純利益率:4.6%)
本田技研工業 売上高:15兆8,886億円/純利益:6,103億円(純利益率:3.8%)
日産自動車 売上高:11兆5,742億円/純利益:3,191億円(純利益率:2.8%)
マツダ 売上高:3兆5,647億円/純利益:635億円(純利益率:1.8%)

⇒データ引用元:『オートモーティブ・ジョブズ』「【2019年版】世界自動車メーカー売上高ランキング トヨタは30兆円超えも、2位に後退」
https://automotive.ten-navi.com/article/31369/

マツダは純利益率が「1.8%」と日の丸自動車企業7社の中で一番よくありませんが、それでも現代自動車よりも上です。当たり前ですが、企業は利益を出し続けないと存続することはできません。韓国の自動車産業が危ぶまれることがあるのは、利益を出せる体質であるかどうか、その企業の基礎体力に疑問符が付くからに他なりません。


マツダさんは本当にいいエンジンを真摯に造るメーカーなので心から頑張ってほしいと思っています。

南朝鮮「ロールオーバー不能」がもたらすもの
2019年09月28日、中央日報で韓国企業「ハンファケミカル」が日本での200億円のサムライ債の起債を断念したという報道がありました。これは非常に重要なニュースです。というのは、韓国企業によるロールオーバー、いわゆる「借り換え」の先行きが怪...
南朝鮮の景気はすでに下り坂を24カ月走っている!  まだ底は遠いよ
2019年09月20日、韓国の統計庁(NationalStatisticalOffice)は「第10回景気総合指数改編の結果と最近の景気循環について」※という資料を公表しました。この資料を基にした記事が韓国メディアに公開され、その日本語版の...

(柏ケミカル@dcp)

タイトルとURLをコピーしました