中国外交部が「何いってんだコイツ」という発言をしましたので、記録の意味もあるのでご紹介します。
2025年04月22日、中国外交部の定例記者ブリーフィングで以下のようなQ&Aがありました。質問しているのは中国人記者ですので、これは出来レース。外交部が言いたいことがあるので、記者からの質問に答えた――という体を作っているだけです。
『东方卫视(東方衛視:Dragon TV)』記者:
報道によれば、日本外務省は最近、自国の公式ウェブサイト上で「安全注意喚起」を発表し、中国の治安状況が良くないと煽り立て、中国への修学旅行を実施するかどうかは十分に安全情報を確認した上で決定するよう日本の学校に求めたとのことです。これについて中国側のコメントはありますか?
↑いかにも小役人顔の郭家昆報道官。中国共産党の下でべんきょーばかりやって戦狼外交を学ぶと、こんな下卑た面構えになるわけです。郭嘉昆報道官:
「日本側がいわゆる「安全注意喚起」を出した根拠がどこにあるのか、私には分かりません。日本側のいわゆる「安全注意喚起」は、中国の「安全リスク」なるものを悪意をもって誇張したものであり、明らかに政治的意図による操作です。
中国側はこれに対して強い不満と断固たる反対の意を表し、日本側に厳重な申し入れを行いました。
中国は開放的で包容力があり、安全な国です。
私たちは日本を含む各国の人々が中国を訪れ、旅行、学習、ビジネス、生活することを歓迎します。
そして今後も引き続き効果的な措置を講じ、中国国民と在中外国人の安全を平等に守っていきます。
日本側に対しては、直ちに誤った対応を是正し、日中間の人的往来に良好な雰囲気を作り出すよう求めます」
記者の質問がすでに「中国の治安状況が良くないと煽り立て」などと書いていることから分かるとおり、日本を非難するために立てた設問です。
驚くのは報道官が「日本側が『安全注意喚起』を出した根拠がどこにあるのか、私には分かりません」などと堂々と述べていることです。
明らかな根拠があります。

2024年09月18日、中国人が、わずか10歳の日本人少年を刺殺したからです(事件発生は18日/亡くなったのは19日)。何の罪もない少年を刺殺しました。
中国が安全ですって?
「開放的で包容力があり、安全な国」が聞いて呆れます。よく、こんなウソが言えるものです。
中国共産党が反日教育を行ってきたことが背景にある「ヘイトクライム」であって、日本人というだけで殺害の標的にされるような国に修学旅行で行くなど、まさにキチガイ沙汰としか評せません。
中国共産党の思惑によって恣意的に、理由もなく拘束されるような国に息子・娘を旅行に行かせてはなりません。日本の外務省は渡航制限を出すべきなのです。
――この呆れるQ&Aには続きがあります。
『Bloomberg』の記者が、中国外交部の「ダブルスタンダードな態度」に突っ込みを入れたのです。
以下がその部分です。
『Bloomberg』記者:
最近中国は、日本にいる中国公民に対して、領事による注意喚起を出し、日本では中国公民を狙った凶悪な治安事件が複数発生しているとしています。なぜ日本側の「安全注意喚起」は「悪意のある誇張」で中日関係を損なうものとされ、中国側の領事注意喚起は公平で正常な措置だとされるのでしょうか?
郭嘉昆報道官:
先ほども申し上げたように、日本外務省が出したいわゆる「安全注意喚起」に対する中国側の立場はすでに説明しました。あなたが言及された中国側の領事による注意喚起についてですが、日本での安全リスクに関する報道はメディアに多数存在し、これは各方面が目にしている事実です。
中国政府は、日本にいる中国公民に対して必要な領事注意喚起を行う責任と義務があります。
これは、海外にいる中国公民の正当な合法的権益を守るためのものであり、当然の措置です。
『Bloomberg』の記者は、ダブルスタンダートを突きました。中国は、日本で中国人に対する凶悪な治安事件が複数発生している――といいながら、日本が「中国での安全注意喚起を行う」と、それを「悪意ある誇張」などと言い張るのです。
中国を石器時代に戻すほどの勢いで経済的に困窮させるべきなのです。
(吉田ハンチング@dcp)