10月09日(水)は韓国の株式市場はお休みでしたので、ドボンが懸念される韓国の通貨「ウォン」の動向に注目です。Money1では防衛線と呼んでいる「1ドル=1,200ウォン」を巡る攻防についてご紹介してきました。
上掲は2019年10月09日20時27分現在の日足チャートです(チャートは『Investing.com』より引用)。
10月02日(水)にはいよいよウォン安の天井圏へ向かう動きを見せたのですが、03日(木)、04日(金)とウォン高方向へと抑え込まれ、10月08日(火)、09日(水)には、一時は「1ドル=1,200ウォン」を超えた(ウォン安が進行した)のですが、日足の実体線では破らせていません。
非常にしぶとい値動きですが、もし仮にこれが韓国通貨当局の介入だとすれば、こんなことを継続すればするほどドルがなくなります。仮に交換して入手したウォンを株式市場に投入し、株高に誘導してこれを売り、今度はドルに交換したとしてもそんなサイクルがいつまでも持つわけはありません。韓国の企業は外国へ脱出しようという動きを強め、外国の機関投資家は「韓国売り」で市場参加することが多くなっているのですから。
食い止められないぐらいウォン安が進行するか、支えきれないぐらい株安が進行した時点でドルが枯渇するでしょう。「ドル枯渇サイクル仮説」が正しくなくても、どちらかが起こった段階でおしまいになります。
為替介入を行わないわけにはいかないし、行うほど選択肢がなくなっていく、そのような状態ではないでしょうか。
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(柏ケミカル@dcp)